- 解説一覧
- ネジキ(Lyonia ovalifolia var. elliptica)について

ネジキ(Lyonia ovalifolia var. elliptica)
- 【 学名 】
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Lyonia ovalifolia var. elliptica (Siebold & Zucc.) Hand.-Mazz.
基本情報
- 分布
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東北地方南部から九州まで分布し、台湾にも見られる。
参考文献
- 大場達之 1997 ネジキ, 日向康吉(著) 植物の世界6,種子植物 双子葉類6. 朝日新聞社. 86₋87.
最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン
- 和名の解説
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和名は捩木で、幹がねじれていることによる。
参考文献
- 山田卓三 1992 ネジキ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 275.
最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン
- 別名・方言名
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別名:ヌリバシ(塗箸)、サルスベリ、カツブシ、かしをしみ(貸借)、そばのき(蕎麦木)、うばころし(姥殺)、きつねのぬりばし(狐塗箸)、あかめ(赤芽)、かしおしぎ
これらは幹のねじれ、新芽の様子、材の用途などを表している。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 ネジキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 157.
- 山田卓三 1992 ネジキ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 275.
最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン
- 人間との関係
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細工の材にしたり、炭の用材としていたので『大和本草』など古い書物にもその名がある。
材が硬く緻密なので、櫛、印鑑、傘の柄、木ぼたんなどに使われる。また新芽が赤いので、これで箸を作り、赤箸といってめでたいときに使う地方もある。
参考文献
- 山田卓三 1992 ネジキ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 275.
最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン
形態
- 葉の形質
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葉身は互生する柄につき、卵状楕円形で先はとがり、表面は無毛、裏側の基部近くにはとくに白毛が密生する。
へりはわずかに波をうち、若いときは赤みを帯びる。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 ネジキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 157.
最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン
- 茎(幹)の形質
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幹は灰褐色で、ねじれた樹皮には細い縦筋がある。新枝は赤みを帯びる。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 ネジキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 157.
- 大場達之 1997 ネジキ, 日向康吉(著) 植物の世界6,種子植物 双子葉類6. 朝日新聞社. 86₋87.
最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン
- 花の形質
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前年にのびた枝の腋芽からのびた軸に、総状に下向きに並んで短柄でつき、白色である。花軸に小包葉がある。
がくは5裂し、花冠は筒状壺形で細毛がある。雄しべ10、雌しべ1、子房には毛がある。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 ネジキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 157.
最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン
- 果実の形質
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果実は扁球形で汚灰褐色で、下向きにつく。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 ネジキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 157.
最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン
生態
- 生育環境
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乾いた尾根筋や斜面の林に生え、ミズナラ林に多い。
参考文献
- 大場達之 1997 ネジキ, 日向康吉(著) 植物の世界6,種子植物 双子葉類6. 朝日新聞社. 86₋87.
最終更新日:2020-05-28 ハリリセンボン