- 解説一覧
- モクシュンギク(Argyranthemum frutescens)について

モクシュンギク(Argyranthemum frutescens)
- 【 学名 】
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Argyranthemum frutescens (L.) Sch. Bip.
基本情報
- 草丈・樹高
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草丈 60~100 cm、分枝して茂る。
参考文献
- 荒井滋 1994 キク属(広義), 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. pp. 624-627.
最終更新日:2021-02-12 ハリリセンボン
- 花期
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春から夏
参考文献
- 荒井滋 1994 キク属(広義), 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. pp. 624-627.
最終更新日:2021-02-12 ハリリセンボン
- 亜種・変種・品種
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~園芸品種~
・キバナマーガレット
在来黄ともいわれ、1874年にフランスで育成された一重咲きで、耐暑性がない。
・ヤエザキマーガレット
1912年にイギリスで発売されたものである。
・ピンク・スター
淡桃色の丁字咲きの品種である。
参考文献
- 荒井滋 1994 キク属(広義), 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. pp. 624-627.
最終更新日:2021-02-12 ハリリセンボン
- 別名・方言名
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別名:キダチカミルレ、マーガレット
参考文献
- 荒井滋 1994 キク属(広義), 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. pp. 624-627.
最終更新日:2021-02-12 ハリリセンボン
- 人間との関係
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ヨーロッパに1699年に入った。
園芸品種には明治時代に導入された、在来白が広く知られ、現在も中心品種である。この園芸品種はフランスで改良されたもので、現在でもヨーロッパで栽培されている。日本では1884年の『日本植物名彙』に記載があり、そのころ既に栽培されていた。
日本では暖地で切花用として多く栽培されるが、鉢物、花壇にも利用されている。
栽培管理によって、最近は周年切花として利用される。改良品種が多く、径 5~6 cmの中輪種、径 12 cmの四倍体の大輪種、八重咲きや丁子咲品種のほか、近縁の春菊との交配により改良された黄花種があり、これは葉の切れ込みが粗く、春菊の葉に似ている。そのほか、桃色花品種などもある。
ニュージーランドやアメリカでの改良が盛んで、鉢物向きに改良された矮性種なども育成されている。
参考文献
- 荒井滋 1994 キク属(広義), 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. pp. 624-627.
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形態
- 葉の形質
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葉は羽状に深く切れ込み互生し、幅が広い。
参考文献
- 荒井滋 1994 キク属(広義), 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. pp. 624-627.
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- 花の形質
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初夏のころに茎の上部で花茎を枝分かれさせ、径 3~4 cmの花を数多く咲かせる。花は白色か淡黄色の辺花と黄色の心花からなる一重咲きである。
参考文献
- 荒井滋 1994 キク属(広義), 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. pp. 624-627.
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生態
- 生育環境
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浜辺に自生しており、耐潮風性があるが、耐寒性がない。
参考文献
- 荒井滋 1994 キク属(広義), 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. pp. 624-627.
最終更新日:2021-02-12 ハリリセンボン
- その他生態
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本品種は一重咲きで、原種と比べて葉、花が大きく、花径が 5 cmくらいある。また本品種は潮風に弱く、塩害を受けやすい。高温多湿にも弱い。
本品種は原種の3倍体とされ、受精能力のある生殖細胞ができず、自家不稔性である。近縁種との交雑は一部可能であるが、発芽能力のある種子は得にくい。
参考文献
- 荒井滋 1994 キク属(広義), 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. pp. 624-627.
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関連情報
- 栽培方法
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寒さに弱いため、暖地を除くと、戸外での越冬は無理である。日当たりと排水のよい土地を好み、暖地海岸の傾斜地でよく栽培される。
繁殖はもっぱら挿木による。9~10月ころ挿芽を行い、発根後鉢上げをして1回摘心をし、寒冷地では温室、フレームなどに入れて越冬させる。花壇には4月頃鉢から抜いて、20~30 cm間隔に定植をすれば、7月まで咲き続く。生育中に追肥に窒素分の多い肥料を施しすぎると、茎葉ばかり茂って花つきが悪くなる。
参考文献
最終更新日:2021-02-12 ハリリセンボン
- その他
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花の名としては国によって指す植物が違い、英語のMargueriteはデージー(ヒナギク)、ひいてはモクシュンギクを指し、フランス語ではデージーを指す。またドイツ語のMargeriteはフランスギクをいう。Paris Daisyの名はこの植物が初めフランスにおいて改良され園芸化されたことによる。
参考文献
最終更新日:2021-02-12 ハリリセンボン