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ゴマ(Sesamum indicum)の分類 Pedaliaceae
ゴマ(Sesamum indicum)の概要 Sesamum

ゴマ(Sesamum indicum)

【 学名 】
Sesamum indicum L.

基本情報

草丈・樹高

高さ 0.6~1.8 m

参考文献

  • バーバラ・サンティッチ/ジェフ・ブライアント 2012 ゴマ, バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント(著) 世界の食用植物文化図鑑 起源・歴史・分布・栽培・料理. 柊風舎. 295.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

生活形

一年生の顕花植物

参考文献

  • バーバラ・サンティッチ/ジェフ・ブライアント 2012 ゴマ, バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント(著) 世界の食用植物文化図鑑 起源・歴史・分布・栽培・料理. 柊風舎. 295.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

原産地

アフリカかインドだろうといわれている。

参考文献

  • バーバラ・サンティッチ/ジェフ・ブライアント 2012 ゴマ, バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント(著) 世界の食用植物文化図鑑 起源・歴史・分布・栽培・料理. 柊風舎. 295.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

人間との関係

初期には油をとるために栽培されていた。

4000年以上も前のエジプトの墓所の壁画に、ゴマをパンに加えているパン職人の姿が描かれている。

同じころ、中国ではゴマ油を燃やした副産物として、煤を墨にしていた。

古代ギリシアのローマでは、ゴマの種子をそのまま食べたり、クミンと一緒にペーストに混ぜ込んだりしていた。スパイスの交易で、ヨーロッパにも伝わった。

アフリカの奴隷が北アメリカに伝え、ハバマ英語でゴマを意味する「ベニ」が南部で人気の食材となった。

【食べ方】
軽く炒めて使うと最高の風味が出る。

種子をそのまま料理やパン、ケーキ、クッキー、糖菓などに加えてもよい。挽いてスプレッドに混ぜ込むこともできる。

ゴマ油を料理に使うと、炒め物などにほんのりとゴマの風味が加わる。

なお食用には炒めた種子を粒のままで、あるいはすったのち飯にかけ、餅、お萩などにまぶし、胡麻和えにし胡麻塩などに作る。

中国では挽いてかすを去り、緑豆(ヤエナリ)の粉に併せて豆腐に作る。

【その他の用途】
白胡麻のしらしぼり(炒めずに搾ったもの)は油色白く透明で髪油に適している。

中国では胡麻の油と桑の葉とを煎じてかすを去り、洗髪に用いる。

一般に白搾りは船舶機関冷却用の油として多量に消費される。

炒めて取る胡麻の油は帯褐色で「いりこ」と呼ばれ、燈し油、揚げ油、髪油、膏薬の油、雨具に塗る油、その他になる。

焔もあがらず煤も少なく、冬も凍らないため、燈し油には上等であったが、高価なため民間では多くの菜種油その他を代用した。

また石鹸や化粧水にも使われる。

【薬効と用い方】
薬局では軟膏の基礎剤とし、漢方では強壮薬としている。

参考文献

  • バーバラ・サンティッチ/ジェフ・ブライアント 2012 ゴマ, バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント(著) 世界の食用植物文化図鑑 起源・歴史・分布・栽培・料理. 柊風舎. 295.
  • 柴田桂太 2001 ゴマ, 柴田桂太(著) 資源植物辞典. 北隆館. 240₋241.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

形態

葉の形質

けばだった葉は細長い楕円形である。

葉は対生し3尖のものもあり、柔らかで黄緑色である。

参考文献

  • バーバラ・サンティッチ/ジェフ・ブライアント 2012 ゴマ, バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント(著) 世界の食用植物文化図鑑 起源・歴史・分布・栽培・料理. 柊風舎. 295.
  • 柴田桂太 2001 ゴマ, 柴田桂太(著) 資源植物辞典. 北隆館. 240₋241.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

茎(幹)の形質

茎の形は四角であり、直立し高さ 1~1.3 m、ときに分枝する。

参考文献

  • 柴田桂太 2001 ゴマ, 柴田桂太(著) 資源植物辞典. 北隆館. 240₋241.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

花の形質

夏秋の頃葉の間に咲く花は、桐の花に似て白く僅かに紫色を帯び、後蒴を結ぶ。

参考文献

  • 柴田桂太 2001 ゴマ, 柴田桂太(著) 資源植物辞典. 北隆館. 240₋241.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

果実の形質

蒴は品種によって大小及び2~4室の相違があり、暗黒色に熟し多数の種子を含む。丸い果実である。

参考文献

  • バーバラ・サンティッチ/ジェフ・ブライアント 2012 ゴマ, バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント(著) 世界の食用植物文化図鑑 起源・歴史・分布・栽培・料理. 柊風舎. 295.
  • 柴田桂太 2001 ゴマ, 柴田桂太(著) 資源植物辞典. 北隆館. 240₋241.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

種子の形質

種子にも品種による大小があり、黒を黒胡麻、白を白胡麻、黄褐を金胡麻あるいは油胡麻といい、種子からゴマの油をとる。

参考文献

  • 柴田桂太 2001 ゴマ, 柴田桂太(著) 資源植物辞典. 北隆館. 240₋241.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

関連情報

栽培方法

暑い気候で水はけのよい土壌に種子を蒔いて増やす。熟すまでに100日以上かかる。

参考文献

  • バーバラ・サンティッチ/ジェフ・ブライアント 2012 ゴマ, バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント(著) 世界の食用植物文化図鑑 起源・歴史・分布・栽培・料理. 柊風舎. 295.

最終更新日:2020-05-21 ハリリセンボン

種・分類一覧