- 解説一覧
- ドウダンツツジ(Enkianthus perulatus)について

目次
基本情報
- 和名の解説
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和名のドウダンは灯台の意味で、輪生する枝を結び灯台に見立てたもの。
漢名の「満天星」は、昔、太上老君が仙宮で霊薬を練るうち、誤ってこぼした玉盤の霊水が、この木に散って、凝って壺状の玉になり、あたかも満天の星のように輝いたという伝説にちなむ。
参考文献
最終更新日:2020-05-15 キノボリトカゲ
- 人間との関係
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庭園樹、鉢物などの観賞用に栽培されるほか、生垣などによく用いられる。
季題は「春」。どうだんの花。「どうだんにまじりて咲けるつつじかな 山口青邨」「満天星に隠りし母をいつ見むや 石田波郷」などの句がある。
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最終更新日:2020-05-15 キノボリトカゲ
形態
- 葉の形質
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葉は倒卵形で長さ 2~4 ㎝、幅 1~1.5 ㎝、先端は急にとがり、基部はしだいに細くなる。
縁には微細なきょ歯がある。表面は無毛。裏面は中脈株に褐色毛が密生する。歯柄は長さ 0.6~1.2 ㎝。
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最終更新日:2020-05-15 キノボリトカゲ
- 花の形質
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葉と同時に枝先に2~4個の花をつける。花柄は長さ 1~1.5 ㎝、花時には下に向き、果時には直立する。
がく裂片は線状皮針形で長さ約 0.2 ㎝。花冠は白色、つぼ状で長さ 0.7~0.8 ㎝、先端は口が狭まり、浅く5裂する。
雄しべは10個、花糸は有毛、葯には2個のつのがある。花柱は花冠とほぼ同長で無毛。
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最終更新日:2020-05-15 キノボリトカゲ