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Actinidia polygamaの分類 Actinidiaceae
Actinidia polygamaの概要 Actinidia

Actinidia polygama

【 学名 】
Actinidia polygama (Siebold & Zucc.) Maxim.

基本情報

生活形

広葉樹、落葉つる性植物

参考文献

  • 2004 新訂原色樹木大図鑑 - 書籍全体, 青木司光(著) 邑田仁(監修) 新訂原色樹木大図鑑. 北隆館. .

最終更新日:2021-04-23 ハリリセンボン

花期

5~6月

参考文献

  • 2004 新訂原色樹木大図鑑 - 書籍全体, 青木司光(著) 邑田仁(監修) 新訂原色樹木大図鑑. 北隆館. .

最終更新日:2021-04-23 ハリリセンボン

分布

北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国、南千島、サハリン、ウスリー

参考文献

  • 2004 新訂原色樹木大図鑑 - 書籍全体, 青木司光(著) 邑田仁(監修) 新訂原色樹木大図鑑. 北隆館. .

最終更新日:2021-04-23 ハリリセンボン

学名の解説

種小名polygamaは雑居花をもつ、という意味。

参考文献

  • 2004 新訂原色樹木大図鑑 - 書籍全体, 青木司光(著) 邑田仁(監修) 新訂原色樹木大図鑑. 北隆館. .

最終更新日:2021-04-23 ハリリセンボン

和名の解説

①アイヌ語のマタタンプに由来。
②長い実と短い実の二つがなるためマタツミといったところから。
③旅人がこの実の香りで回復し、また旅を続けたといわれることから。

参考文献

  • 1996 図説花と樹の大事典 - 書籍全体, 木村陽二郎(監修) 植物文化研究会(編) 図説花と樹の大事典. 柏書房. .

最終更新日:2021-04-23 ハリリセンボン

別名・方言名

ナツウメ、ワタタビ/マンタブ(青森、秋田)、マッタ―ビ(兵庫)、タビクサ(島根)、ネコナブリ(鹿児島)/マタタンブ(アイヌ「冬木にぶらさがっている」。果実を指す。)、チカプクッチ(同「鳥のサルナシ[コクワ]」)

参考文献

  • 1996 図説花と樹の大事典 - 書籍全体, 木村陽二郎(監修) 植物文化研究会(編) 図説花と樹の大事典. 柏書房. .

最終更新日:2021-04-23 ハリリセンボン

分類学的位置付け

マタタビ科 マタタビ属

参考文献

  • 2004 新訂原色樹木大図鑑 - 書籍全体, 青木司光(著) 邑田仁(監修) 新訂原色樹木大図鑑. 北隆館. .

最終更新日:2021-04-23 ハリリセンボン

人間との関係

季題は「夏」

・果実は生食、あるいは塩蔵して食す。新芽は山菜として食す。また完熟する前の果実をマタタビ酒とする。若葉も食用となり、ワサビに似た味がする。
・果実にマタタビミタマバエが寄生すると虫こぶができる。これを採取して熱湯を注ぎ乾燥させたものが生薬の木天蓼で、木天蓼酒として冷え症、神経症に用いる。ネコの病気にはこの粉末を与える。
・つる(茎)を利用した珍しいマタタビ細工が山形県・小国町の特産品としてある。

・「猫にまたたび」という諺があるが、マタタビに対する猫の反応には著しいものがある。葉、枝、実のいずれでも、その一片を目前に置いただけで、よだれを垂らし、あるいは転げまわり、陶酔状態になる。これはマタタビ酸という揮発性有機酸のせいで、ネコの大脳、脊髄、延髄を麻痺させるという。

木天蓼、葉、茎、果実に含まれる精油は、ネコ科動物を特異的に興奮させる物質、イリドミルメシンirido myrmecinほか数種のイリドイド、および塩基性物質、アクチニディンactinidineを含む。従来、マタタビラクトンと称されていた成分は、イリドミルメシンとイソイリドミルメシンの混合物である。

参考文献

  • 松井仁@初島佳彦@新田あや 1989 マタタビ属, 堀田満(著) 世界有用植物事典. 平凡社. pp. 44-45.
  • 1996 図説花と樹の大事典 - 書籍全体, 木村陽二郎(監修) 植物文化研究会(編) 図説花と樹の大事典. 柏書房. .

最終更新日:2021-04-23 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉身は卵形もしくは倒卵形で先は鋭くとがり、長さ 5~13 cm、幅 3~8 cmあり、縁にはきょ歯がある。

歯質は薄く、表面は緑色で裏面は淡緑色となる。枝の上部の葉はしばしば上半部または全体が白くなる特徴がある。

参考文献

  • 2004 新訂原色樹木大図鑑 - 書籍全体, 青木司光(著) 邑田仁(監修) 新訂原色樹木大図鑑. 北隆館. .

最終更新日:2021-04-23 ハリリセンボン

茎(幹)の形質

枝葉長くのび、褐色である。若枝には細かい毛があり、かむとやや辛味がある。

参考文献

  • 2004 新訂原色樹木大図鑑 - 書籍全体, 青木司光(著) 邑田仁(監修) 新訂原色樹木大図鑑. 北隆館. .

最終更新日:2021-04-23 ハリリセンボン

花の形質

葉えきにウメの花に似た径 2 cmほどの白花をつける。がく片は5個で緑色をしており、花弁は5個で丸く白色である。

雌雄雑居性で雄花は葉えきからの集散花序に1~3個つけ、多数の雄しべをもつ。雌花は柄があり、1個つき、1個の雌しべがある。しばしば両生花をつけることもある。

参考文献

  • 2004 新訂原色樹木大図鑑 - 書籍全体, 青木司光(著) 邑田仁(監修) 新訂原色樹木大図鑑. 北隆館. .

最終更新日:2021-04-23 ハリリセンボン

果実の形質

液果は長楕円形で先はとがり、長さ 2.5~3 cm、8~9月に黄緑色に熟す。

参考文献

  • 2004 新訂原色樹木大図鑑 - 書籍全体, 青木司光(著) 邑田仁(監修) 新訂原色樹木大図鑑. 北隆館. .

最終更新日:2021-04-23 ハリリセンボン

生態

生育環境

山地の林緑や林内に生える。

参考文献

  • 2004 新訂原色樹木大図鑑 - 書籍全体, 青木司光(著) 邑田仁(監修) 新訂原色樹木大図鑑. 北隆館. .

最終更新日:2021-04-23 ハリリセンボン

食物として利用する動物

本種はネコが好む植物としても有名である。

参考文献

  • 2004 新訂原色樹木大図鑑 - 書籍全体, 青木司光(著) 邑田仁(監修) 新訂原色樹木大図鑑. 北隆館. .

最終更新日:2021-04-23 ハリリセンボン

種・分類一覧