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ヒサカキ(Eurya japonica)の分類 Pentaphylacaceae
ヒサカキ(Eurya japonica)の概要 Eurya

ヒサカキ(Eurya japonica)

【 学名 】
Eurya japonica Thunb.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:4~7 m

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最終更新日:2020-05-01 キノボリトカゲ

生活形


・広葉樹、常緑低木

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花期

3~4月

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分布

本州、伊豆七島、四国、九州、沖縄、朝鮮半島南部、済州島、台湾、マレーシアなどの暖帯に分布。

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学名の解説

属名は「広い、大きい」という意味のギリシア語から。種小名 japonica は日本の、という意味。

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和名の解説

①姫サカキの訛りでサカキに比べて小形であるため。

②実の多いところからミサカキ(実栄樹)の転。

③ヒサカキ(火榊)の意味。

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別名・方言名

インキ(静岡)、チャカケ(福井)、ビシャカケ(三重、和歌山)、イササキ(高知、愛媛)、シャカキ(福岡、熊本、鹿児島)、イヌクゥギマ(沖縄)

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分類学的位置付け

ツバキ科 ヒサカキ属

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人間との関係

木は庭園樹、公園、生垣に植栽。材は灰褐色から淡紅褐色、緻密でやや重く(気乾比重約 0.75)器具、薪炭材に、灰汁は媒染料に用いる。

果実は染料に、枝葉は神事・仏事に供し、染料にも用いられる。

季題は「春」。

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形態

葉の形質

葉は短柄を有し互生、革質、倒皮針形か楕円形で鋭頭、細きょ歯があり、長さ 3~8 ㎝。

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茎(幹)の形質

樹皮は灰色、外皮はやや浅縦裂する。枝葉よく茂り、小枝は淡緑色、無毛。

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花の形質

花は小さな白色で、やや紫色を帯びる。雄花、雌花、両性花があり、おのおの株を異にする。

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果実の形質

果実は液果、球形、径 0.8 ㎝。10 月に成熟し紫黒色となる。

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種子の形質

多数の種子がある。

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似ている種 (間違えやすい種)

ヒメヒサカキ

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生態

生育環境

林内の樹陰下で生じ、また尾根すじ、急斜面地、ときに海岸の岩上の乾燥地にも自生する陰樹。

日当たりのよい土地でもよく生育し、萌芽性がある。防火、耐煙、耐潮性があり、都市環境でもよく育つ。

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その他生態

繫殖は実生かさし木で行う。実生は採果後、果肉を水洗いし、採りまきか、5℃で貯蔵後播種する。さし木は夏ざしで実施。本年枝の 15 ㎝をさし木する。

生垣や仕立て物は7月と11月に基本形にそって刈りこむ。一般的なせん定は3月、11月に実施する。肥料は腐葉土や堆肥を主に、油かすや鶏ふんを混ぜ施す。

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関連情報

病害虫

カイガラムシ、スス病

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種・分類一覧