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ホウセンカ(Impatiens balsamina)の分類 Balsaminaceae
ホウセンカ(Impatiens balsamina)の概要 Impatiens

ホウセンカ(Impatiens balsamina)

【 学名 】
Impatiens balsamina L.

基本情報

生活形

一年草

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ホウセンカ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 162₋163.

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

花期

夏~初秋

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ホウセンカ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 162₋163.

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

分布

インド南部に分布する。

参考文献

  • 秋山忍 1997 ホウセンカ, 八尋洲東(編) 植物の世界3,種子植物 双子葉類3. 朝日新聞社. 150₋151.

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

原産地

インド、マレー半島、中国、東南アジア

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ホウセンカ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 406.

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

和名の解説

鳳仙または鳳仙花の漢名を音読みにして、ホウセンカの和名となったが、一方ではホネヌキやツマクレナイと呼んだことが、貝原益軒の『花譜』(1694)に出ている。

ホネヌキは骨抜きで、魚の骨がのどに突き刺さったときにこの種子を飲むと、骨がやわらかく抜けることからついた。

またツマクレナイは『大和本草』(1708)に、女児がこの花とカタバミの葉をもみ合わせて、爪を赤く染めることからつけられたとある。マニキュアである。ツマクレナイの古名は現在では廃れた。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ホウセンカ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 406.
  • 伊澤一男 1998 ホウセンカ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 406.

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

別名・方言名

ツマベニ(つま紅)、ツマゾメ(つま染め)、ビジンソウなどの方言が残っている。

種子の生薬名急性子、トビクサ、トビコマ、トビシャゴなどの方言名がある。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ホウセンカ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 406.

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

分類学的位置付け

ツリフネソウ科

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ホウセンカ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 162₋163.

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

人間との関係

中国には古い時代に入り、わが国には室町時代に中国から渡来した。

室町時代の関白一条兼良が著した『尺素往来』(1489)の中には「鳳仙花」の名が見られ、当時既に日本でも栽培されていたことが分かる。

【成分】
ナフトキノン類。花にアントシアニン、チアニジンなど。茎葉には解毒作用のあるケンフェロール、クエルセチンなど。

【薬効と用い方】
風邪、腫れ物、魚肉中毒に用いられる。

腫れ物には生の葉の汁を絞って、外用する。魚肉中毒には種子1回 1.5~3 gを水 200 ㏄で、半量に煎じて服用する。

風邪には乾燥葉1回 3~6 gを水 200 ㏄で、半量にまで煎じて服用する。

参考文献

  • 秋山忍 1997 ホウセンカ, 八尋洲東(編) 植物の世界3,種子植物 双子葉類3. 朝日新聞社. 150₋151.
  • 伊澤一男 1998 ホウセンカ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 406.

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉は有柄で互生し披針形で先は尖り、へりはやや細かく鋸歯状に切れ込み、葉柄に細かい腺がある。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ホウセンカ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 162₋163.

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

茎(幹)の形質

茎は円柱状で太いが柔らかく、しばしば枝をわかち、60 cmぐらいになる。毛はない。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ホウセンカ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 162₋163.

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

花の形質

葉腋からでた2~3本の細い柄の先につき、斜にやや垂れて開き、左右相称で、色は白、うす赤、紅など多様である。

左右の花弁は大きく、距は花の後方に出て下方に彎曲し、雄しべ5、葯は連なり、子房には毛がある。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ホウセンカ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 162₋163.

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

果実の形質

果実はやや先の尖った楕円体で毛が生えており、熟すと勢いよくさけ黄褐色球形の種子が散る。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ホウセンカ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 162₋163.

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

生態

その他生態

園芸品種の中には八重咲きのものある。花の色も赤、ピンク、白、赤と白の絞りなどさまざまである。

花壇などによく栽培され、また野生化しているものある。

参考文献

  • 秋山忍 1997 ホウセンカ, 八尋洲東(編) 植物の世界3,種子植物 双子葉類3. 朝日新聞社. 150₋151.

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

関連情報

栽培方法

【採取時期】
夏から秋に全草をとり、そのまま用いたり、日干しにする。果実は成熟寸前にとって箱などに入れて日干しにし、乾燥してから種子のみを集めておく。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ホウセンカ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 406.

最終更新日:2020-05-22 ハリリセンボン

種・分類一覧