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ケイトウ(Celosia cristata)の分類 Amaranthaceae
ケイトウ(Celosia cristata)の概要 Celosia

ケイトウ(Celosia cristata)

【 学名 】
Celosia cristata L.

基本情報

生活形

一年草

参考文献

  • 籾山泰一 1982 ケイトウ, 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎 、亘理俊次 、冨成忠夫(編) 日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類. 平凡社. 51.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

和名の解説

ケイトウの名は、帯化した花穂が、鶏のとさかに似ているところから、鶏頭になったと言われる。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ケイトウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 103.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

亜種・変種・品種

黄、紅、紅紫色のものや、2色咲き分けのサキワケケイトウ、また花穂が扇状から、かなり複雑に重なり合ったものなど、いろいろある。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ケイトウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 103.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

分類学的位置付け

ヒユ科

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ケイトウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 103.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

人間との関係

『本草和名』(918)には鶏冠草の漢字の下に和名、加良阿為「カラアイ」となっており、まだケイトウの名はない。しかし『万葉集』には韓藍や辛藍の字が出てくることや、歌の内容から考証を進めていくと、ケイトウになるというのが、定説になっている。

万葉のころのケイトウも、我々が今日見るケイトウもほとんど変わりないはずである。万葉のころには、この汁で、布を染めていた。

【成分】
成分はまだよく研究されていない。

【薬効と用い方】
・下痢止めに用いる
乾燥した花(鶏冠花)をくずして粉末にし、1回量 4~8 gをそのまま空腹時に水で服用する。

・子宮出血に用いる
乾燥した種子(鶏冠子)といって、1回量 3~5 gを、食後約30分ぐらいにそのまま水で服用する。

・凍傷に用いる
ただれて出血するようなとき、乾燥した花(鶏冠花)10~15 gを砕いて、水 400 ㏄で煮出した汁で患部を洗う。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ケイトウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 103.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉は卵形ないし披針形で、柄はないか短い柄がある。

参考文献

  • 籾山泰一 1982 ケイトウ, 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎 、亘理俊次 、冨成忠夫(編) 日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類. 平凡社. 51.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

茎(幹)の形質

茎は太く、しばしば紅色を帯びる。

参考文献

  • 籾山泰一 1982 ケイトウ, 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎 、亘理俊次 、冨成忠夫(編) 日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類. 平凡社. 51.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

花の形質

花穂は帯化して、とさか状をなすものが多いが、穂の形には変化がある。色は紅色がふつうで、黄色もある。

参考文献

  • 籾山泰一 1982 ケイトウ, 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎 、亘理俊次 、冨成忠夫(編) 日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類. 平凡社. 51.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

関連情報

栽培方法

栽培は比較的優しく、4月下旬に日当たりがよく風通しもよい、湿気のない場所に種子をばらまけばよい。

【採取時期と調整法】
開花の最盛期に、花茎の先端、花穂の部分をはさみで切り取り、日干しにする。種子を採取するものは、秋おそくなって花穂の部分をとって、古い新聞紙の上で叩いて種子を落として集め、日干しにする。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ケイトウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 103.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

種・分類一覧