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オオケタデ(Persicaria orientalis)の分類 タデ科(Polygonaceae)
オオケタデ(Persicaria orientalis)の概要 Persicaria

オオケタデ(Persicaria orientalis)

【 学名 】
Persicaria orientalis (L.) Spach

基本情報

草丈・樹高

高さ 2 mぐらいになる。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 オオケタデ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 149.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

生活形

1年草

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 オオケタデ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 149.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

花期

8~10月

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 オオケタデ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 149.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

原産地

インド・マレーシア・中国原産

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 オオケタデ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 149.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

和名の解説

大形のタデであり、茎、葉の裏に短毛を密生することから大毛蓼(オオケタデ)の名前ができた。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 オオケタデ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 63.
  • 国重正昭・千葉徳彌・土屋和三・村田源・横井政人 1994 オオケタデ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1372.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

別名・方言名

別名:ハブテコブラ(マムシの解毒薬)

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 オオケタデ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 149.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

分類学的位置付け

タデ科

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 オオケタデ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 149.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

人間との関係

中国でもかなり古い時代にこの草が入っていたらしく、『名医別録』の中品に葒草(こうそう)の名で取り上げている。このことを受けて、江戸時代の本草書には、羗草がオオケタデであることを指摘している。そして、この葉はマムシの毒を消すが、これと同じ効力のあるものが、ポルトガルから入ってきて、それをポルトガル語でハブテコブラと呼んだため、オオケタデの別名となったと記している。

日本では江戸時代より庭先で観賞用に栽培され、人家周辺に逸出することもある。

『本草綱目啓蒙』(1803)に、「春時種を下す、ひとたび植えれば種子落ちて年々自生す」とあるように、繁殖は極めて旺盛である。今日では野生化の状態になっている。

『名医別録』には、種子の効能として、「婦人の尿道の病気を治して熱をとり、視力を強めて、気分を好転させる」ことや、くびにできたおできに種子を粉末にして、食後に2銭(7.5 g)を1日3回酒で服用すると、数日間でその傷口はよくなることを記してある。また、葉については、『名医別録』やその他の本草書に、おできを葉を煮た汁で洗うと治るとしている。

【成分】
いまのところはまだ分かっていない。

【薬効と用い方】
・化膿性のはれものに用いる
乾燥した種子を粉末にして、1日 6 gを2~3回に水で服用する。また乾燥した葉1枚分を水 400 ㏄で煮立て、その汁で洗う。

・毒虫に刺されたときに用いる
生の葉を水洗いして、揉んで青汁をとり、これを患部にすり込む。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 オオケタデ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 63.
  • 国重正昭・千葉徳彌・土屋和三・村田源・横井政人 1994 オオケタデ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1372.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉身は互生する長柄につき、卵~卵状心形で先は尖り、毛は多いが柔らかで全縁、葉鞘は筒状で、へりはしばしば下部のものは葉状に広がる。

葉は長さ 15~30 cm、幅 10~20 cmである。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 オオケタデ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 149.
  • 国重正昭・千葉徳彌・土屋和三・村田源・横井政人 1994 オオケタデ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1372.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

茎(幹)の形質

茎は直上し、枝を盛んに出す。毛があり、切断しても根を出す。下部の直径は 4 cmである。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 オオケタデ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 149.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

花の形質

茎頂や分枝の先に長穂状に傾いてつき、淡紅色でごく細かい。紅色の濃いものをアカバナオオケタデという。

がくは5(深)裂、花弁はなく、雄しべ8、花柱2、子房は楕円形である。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 オオケタデ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 149.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

果実の形質

果実は宿存がくに包まれ、扁円形で中央はややくぼみ、つやはない。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 オオケタデ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 149.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

種子の形質

種子は扁円形で黒色、艶がある。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 オオケタデ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 149.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

生態

生育環境

日のよくあたる湿性地にかなり野生化している。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 オオケタデ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 149.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

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