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ボダイジュ(Tilia miqueliana)の分類 Malvaceae
ボダイジュ(Tilia miqueliana)の概要 Tilia

ボダイジュ(Tilia miqueliana)

【 学名 】
Tilia miqueliana Maxim.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:12~20 m
・幹径:60 ㎝

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最終更新日:2020-05-19 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、落葉高木

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花期

6月

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分布

北海道、関東地方以北の本州に分布する。

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原産地

中国

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学名の解説

属名はボダイジュのラテン古名。語源は「翼 ptilon」で、苞葉が翼状のため。種小名 miqueliana はオランダの分類学者F. A. W. ミケルに因んで名づけられたもの。

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和名の解説

釈迦がその木の下で菩提(悟り)を開いたといわれるインドボダイジュ Ficus religiosa L, の代用として寺などに植えられ、仏教徒の呼び名「ボーディ・ブリクシャ」の漢訳「菩提樹」と名付けられた。

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分類学的位置付け

シナノキ科 シナノキ属

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花言葉

「夫婦の愛情」(セイヨウボダイジュ)

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人間との関係

おもに寒い地方の街路樹や庭園、公園に植栽される。材は建築材、器具材に用いる。

果実は数珠をつくるのに用いる。花序は発汗薬、果実は止血、葉は潰瘍、腫瘍、皮の粘膜は火傷、創傷に効果がある。

中国原産のものは、仏教とともに伝わったインドボダイジュが寒さに適さなかったので、代用として寺に植えられ、ボダイジュの名を得た。

日本には12世紀に禅宗を伝えた栄西が天台山のものをもたらしたといわれる。

釈迦がその木の下で悟りを開いたといわれる本来のボダイジュは、クワ科の常緑広葉樹インドボダイジュ。聖樹として知られる。

シューベルトの歌曲として知られるボダイジュは、ドイツ語でリンデンバウムと呼ばれるセイヨウボダイジュ(セイヨウシナノキ)。

ドイツで好まれた木で、古来聖なる木とされこの木の下で集会や結婚式、裁判などが行われた。

ベルリンの目抜き通り「ウンタ―・デン・リンデン」の街路樹は有名。

植物学者リンネの名はこの木に由来する。

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形態

葉の形質

葉は互生、有柄で、葉身は歪三角状広卵形で鋭きょ歯がある。下面は緑白色で、灰白色の星状毛が密布する。

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茎(幹)の形質

幹は直立、分枝し、樹皮は帯紫灰色、若枝は黄緑色で灰白色の星状毛が密生する。

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花の形質

花は、散房状集散花序を出し、小形で淡黄色の5がく、5弁の花をつける。香りがよい。

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果実の形質

果実は10月に熟し、核果は球形で径 0.7~0.8 ㎝、淡褐色の毛を密生する。

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種子の形質

種子は1個入っている。

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似ている種 (間違えやすい種)

シナノキ

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生態

生育環境

陽樹。やや湿り気ある排水のよい肥沃地を好む。生長はやや早い。

中国では南京江蘇地方に多く見られる。都市環境にはやや耐性がある。

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関連情報

栽培方法

繫殖は実生による。10~11月頃に採種し、湿り気のある砂に土中埋蔵するか冷蔵庫に入れて貯蔵し、3~4月頃に播種する。

自然に樹形が整うので手入れの必要はないが、街路樹など一定樹形のものは、切りつめ、中枝くらいで枝抜きして自然形の相似に縮小する。

生育不良のものには、春に元肥を施す。

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種・分類一覧