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レモン(Citrus limon)の分類 Rutaceae
レモン(Citrus limon)の概要 Citrus

レモン(Citrus limon)

【 学名 】
Citrus limon (L.) Burm. fil.

基本情報

草丈・樹高

2.5~3 m

参考文献

最終更新日:2021-04-07 ハリリセンボン

生活形

常緑高木

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花期

初夏

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原産地

ヒマラヤ東部、インド北東部

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花言葉

【果実】「強い香味、熱情」
【花】「誠実な愛情」

フランスではレモンをシトロンと一緒にしているので、レモンだけの花言葉はない。

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人間との関係

レモンはインドのヒマラヤ東部山麓で発生した。中国には10世紀頃伝わったが、東洋では発展しなかった。

地中海地域への導入には諸説あるが、12世紀ごろ、アラビア人がスペインに伝え、また十字軍により導入されたのが、栽培の起こりと思われる。

イタリアのシチリアを中心に、スペイン、ギリシャなどで産地が形成されている。コロンブス以降、アメリカ大陸に渡り、カリフォルニアに適地を得て大産地を形成した。こうして欧米で発達したレモンは年産300万トンを超える香酸カンキツの王者となった。

日本には明治に伝わり、瀬戸内を中心とする温暖地域で栽培されていたが、その生産量は1,000トンに満たない微々たるものであった。昭和39年の自由化により、栽培は減少したが、レモンの消費は増え、10万トンを越す消費量となった。

輸入レモンに使用される腐敗防止材への忌避感などから、国産レモンの需要が高まり、レモン栽培が増え、1,000トンを越すようになった。

【効能・有効成分】
果汁 100 gに約 45 mgのビタミンCを含む他、カンキツ類の酸味の一因であるクエン酸が豊富。ちなみにクエン酸という名は、中国産レモンの「枸櫞(くえん)」に由来する。

【食用以外の利用】
常緑樹で色彩の少ない冬に黄色の果実をつけるため、庭木としても魅力がある。

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形態

花の形質

果実と同じ香りを放つ白い花を咲かせる。

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果実の形質

果実はラグビーボール形で収穫期は緑色をしているが、熟すと黄色くなる。

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関連情報

栽培方法

建物の南側の陽だまりなど、冬の乾寒風が当たらない場所を選んで植えるとよい。花をは二度咲きで、春の花についた果実を収穫し、夏以降の花についた実は冬の寒さで成熟できないので摘果する。寒冷地で楽しむには、鉢植えにして冬期は室内に取り込むとよい。

日当たりがよく、水はけの良い場所を選ぶ。元の土の上面が盛り上がるように浅植えで植え付ける。

落葉樹のように冬に剪定するのではなく、3月上旬、芽が動き始める前までに行う。常緑樹のカンキツ類は葉に栄養を貯めているため、落葉樹のような強剪定は行わず、樹形を作ることを目的としてあまり多くの枝を切らないように注意しながら、不要枝の間引きを中心に剪定する。

人工授粉は必要ないが、筆で花をさっとなでて受粉をすると、実つきがよくなる。

四季成り性が強いので、多めに施肥する。

カンキツ類は実をならせすぎると翌年実がすくなくなる隔年結果が起こりやすいため、摘果の作業が欠かせない。品種によって目安にする葉の枚数は異なる。

一般的には成熟し緑から黄色に色づいたものを収穫するが、香りを楽しむためだけであれば、緑のうちから利用できる。

カンキツ類の中では最も耐寒性が強く、関東南部以西で栽培することができるが、冬でも暖かい沿岸地方が適している。乾燥した土地を好み、、4~10月にかけての降水量が少ないことが良いレモンを育てるための条件。排水性、保水性がよく、腐植に富んだ土壌で栽培する。

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病害虫

カイガラムシやカミキリムシ、かいよう病に注意する。

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味や食感

果肉は料理や紅茶、菓子の香味とされるほか、レモン風呂やレモンパックなど美容目的にも使われる。

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種・分類一覧