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ヤマグワ(Morus australis)の分類 Moraceae
ヤマグワ(Morus australis)の概要 Morus

ヤマグワ(Morus australis)

【 学名 】
Morus australis Poir.

基本情報

草丈・樹高

樹高:10~15 m

参考文献

最終更新日:2020-04-28 キノボリトカゲ

生活形

広葉樹、落葉高木

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分布

北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国など温帯、暖帯に広く分布する。

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学名の解説

属名 Morus は、ケルト語のクワという意味。

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和名の解説

①クワ(食葉)の約転。

②カイコが食べることからコハ(蚕葉)の転、またはコクフハ(蚕食葉)からきたもの。

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亜種・変種・品種

シログワ、ムラサキエグワ、オナガグワ、フイリグワ

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別名・方言名

テシマニ(アイヌ「かんじき・木」)

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分類学的位置付け

クワ科 クワ属

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人間との関係

葉は蚕の重要な飼料となる。果実は甘味があり、生食とするほか桑実酒の材料とされる。

樹皮は繊維質で、布、ロープ、和紙などの材料になり、根株からはパイプもつくられる。

根茎の内側の使徒意部分を桑白皮と呼び、消炎・利尿に、葉を桑葉と呼び補血に用いる。熟果を干したものは桑椹と呼び、不眠症や冷え性に効く。

クワは中国原産と考えられ、カイコとともに古くに日本に渡来した。記紀や万葉の記述から、当時のクワの植栽と養蚕が盛んに行われていたことがわかる。

クワは雷避けの木ともされ、雷鳴のとき「桑原、桑原」と呪文を唱える風習が残されている。

かつて機織りで知られた東京都・八王子市は「桑の都」ともいわれ、街路樹としてクワが植えられている。

心材は初め暗黄褐色で金色の光沢があり、のちに黒ずんで濃い暗褐色となる。

気乾比重約 0.60。建築材、櫛、家具、器具、細工物など用途が広く、とくに家具では和風の鏡台、細工物では碁笥に賞用される。

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形態

葉の形質

葉は互生、卵形または広卵形、先端がとがる。きょ歯縁、しばしば分裂する。

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茎(幹)の形質

幹は直立して分枝し、灰褐色である。

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花の形質

花は淡黄色小形、新枝の基部にえき生し、穂状花序をなして下垂する。

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果実の形質

果実はそう果で多肉質になったがくで包まれ、密に穂軸について長楕円形の果序をなす。増大したがく片は熟すと黒紫色となる。

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似ている種 (間違えやすい種)

ハチジョウグワ

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生態

生育環境

温暖な気候を好むが耐寒性もある。樹勢は強く萌芽力大。

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その他生態

繁殖は実生、接木、取り木、さし木など種々ある。クワは土地をあまり選ばない。

植付け本数は養蚕の場合、根刈支立てで 450~1350 本、中刈支立てで 280~540 本ぐらい。

養蚕の場合一般に根刈支立てが多い。施肥量は地方、土地の肥痩などにより異なるが、10a あたりチッソ 23㎏、リン酸 11㎏、カリ 17㎏ ぐらいを春と夏に分けて施す。

これとは別に堆肥を秋から冬にかけて 10a あたり 2000㎏ ぐらい施すとよい。

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最終更新日:2020-04-28 キノボリトカゲ

種・分類一覧