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- オヒョウ(Ulmus laciniata)について

オヒョウ(Ulmus laciniata)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Ulmus laciniata (Trautv.) Mayr
目次
基本情報
- 分布
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北海道、本州、四国、九州(熊本、宮崎両県下まで)、朝鮮半島、中国北部・東北部、東シベリア、サハリン、カムチャッカの温帯から亜寒帯に広く分布。
参考文献
最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ
- 学名の解説
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属名はラテン語で「ニレ」の意で、ケルト語の elm に由来する。種小名 laciniata は細く分裂したの意味で、樹皮の特徴から。
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最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ
- 別名・方言名
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ヤジナ(葉は矢筈に似たシナノキの意)、ネジリバナ、アツシ(厚司)、アツ/オヒュー(北海道、青森、岩手、秋田)、タモ(岩手、秋田、宮城、福島、山梨)、ヤマバリ(福島)、ニレ(埼玉、新潟、長野、岐阜)、ネレ(福井、岡山、広島、香川)/アッニ、オビウ(アイヌ)
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最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ
- 人間との関係
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材は器具、薪炭などに用いる。
丈夫な樹皮はアイヌの代表的な木皮繊維の織物、厚司織、製紙の原料に用いられる。
材は黄褐色で軽く、曲木や薪炭、なたの鞘に用いる。
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最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ
形態
- 葉の形質
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葉は互生、短柄、葉身は倒卵形ないし、くさび状広倒卵形で上方はふつう浅く3~9裂し、先端は裂片とともに長く急鋭尖頭をなす。
基部はくさび形または鈍形、左右は著しく不同で、縁に鋭い重きょ歯がある。質はやや薄い。
長さ 7~15 ㎝、幅 5~7 ㎝、両面短毛があってざらつく。
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最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ
- 茎(幹)の形質
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幹は直立、分枝し、樹皮は淡褐灰色で、浅く縦裂し長片となって剥離する。
1年生枝は淡褐暗色で滑らかであるが、ときに開出毛を散生させる。
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最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ
- 花の形質
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雌雄同株。
葉より早く前年の枝に紅色の花がむらがって咲き、各花には5~6浅裂した鐘形の萼の内側に5~6本の雄しべと、花柱の2裂した雌しべがある。
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