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クマヤナギ(Berchemia racemosa)の分類 Rhamnaceae
クマヤナギ(Berchemia racemosa)の概要 Berchemia

クマヤナギ(Berchemia racemosa)

【 学名 】
Berchemia racemosa Sieb. & Zucc.

基本情報

生活形

落葉性のつる状植物

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 クマヤナギ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 96.

最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン

花期

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 クマヤナギ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 96.

最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン

分布

北海道、本州、四国、九州、沖縄に分布する。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 クマヤナギ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 418.

最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン

和名の解説

クマヤナギの和名は熊柳であるが、これはつるが強いことから熊とし、さらに、若葉のことを柳に例えたものであろう。

熊柳藤(クマヤナギトウ)は和製漢名である。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 クマヤナギ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 418.

最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン

亜種・変種・品種

【園芸品種】
・[Variegata]
葉に白斑が入る。

参考文献

  • 横井政人 1994 クマヤナギ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 727.

最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン

別名・方言名

別名:クマフジ、クロガネカズラ、イボタヤナギ、コマノツメ、トウヅラ、トンヅラ

参考文献

  • 伊澤一男 1998 クマヤナギ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 418.

最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン

分類学的位置付け

クロウメモドキ科

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 クマヤナギ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 96.

最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン

人間との関係

古くはつるを馬に用いる鞭にしたり、雪国でカンジキの材料にした。

『本草図譜』(1816)に、佐渡では紅熟した果実を子どもが生食し、春先の若い葉は茹でて、浸し物にすると出ている。

盆栽や鉢物として栽培する。

日本での古文献には、民間薬としての利用はほとんど見られない。第二次大戦中で医薬品が不足していた頃、茎葉を乾燥したもの(1日量約 10 g)を煎じて、苦味健胃薬に用いたことがあるが、その後はあまり利用されていない。

中国名多花鈎児茶(学名ベルケミア・フロリブンダ)は中国に広く分布し、日本のクマヤナギに似ているため、別名に熊柳の漢字を当てている。(『中葯大辞典・下冊』1978)。

【成分】
まだわかっていない。

【薬効と用い方】(中国)
・解熱、利尿、解毒、リウマチの腰痛に用いる
1日量 6~12 gを水 400 ㏄で3分の1量に煎じて、3回に分服する。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 クマヤナギ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 418.
  • 横井政人 1994 クマヤナギ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 727.

最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉身は互生する柄につき、卵~卵状楕円形で先は短く尖り、長さ 5~6 cmになる。

支脈は整然と斜に平行し、滑らかで全縁、葉柄基部の内側には葉に付着するような姿勢で、葉前性の托葉がある。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 クマヤナギ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 96.
  • 横井政人 1994 クマヤナギ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 727.

最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン

茎(幹)の形質

幹はねじれ、太いものは径 数 cmに及び、はじめ緑色で盛んに枝をだし、周囲のものにからみ繁る。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 クマヤナギ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 96.

最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン

花の形質

普通、小枝の先に円錐状につき、白色で細かく、長さ 15 cmくらいになる。がく片5、雄しべ5、雌しべ1。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 クマヤナギ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 96.
  • 横井政人 1994 クマヤナギ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 727.

最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン

果実の形質

果実はアズキ粒ぐらいで楕円形、緑から赤、そして紫黒色に熟し、甘味がある。中にコムギ粒に似た核が1つある。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 クマヤナギ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 96.

最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン

生態

生育環境

日のあたる丘陵山野に生える。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 クマヤナギ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 96.

最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン

関連情報

その他

クマヤナギ属の同じ仲間のヨコグラノキ、ヒメクマヤナギなどは、日本南部に自生し、中国にも分布している。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 クマヤナギ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 418.

最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン

種・分類一覧