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クロウメモドキ(Rhamnus japonica)の分類 Rhamnaceae
クロウメモドキ(Rhamnus japonica)の概要 Rhamnus

クロウメモドキ(Rhamnus japonica)

【 学名 】
Rhamnus japonica Maxim.

基本情報

草丈・樹高

高さ 1.5~6 m

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 クロウメモドキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 96.
  • 伊澤一男 1998 クロウメモドキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 414.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

花期

5~6月

参考文献

  • 麓次郎 1994 クロウメモドキ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 784.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

分布

北海道から本州、四国、九州に分布する。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 クロウメモドキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 414.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

原産地

日本

参考文献

  • 麓次郎 1994 クロウメモドキ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 784.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

和名の解説

秋に紅色の実を結ぶウメモドキは、多くの人に知られているが、このクロウメモドキは、果実が黒くなるというのでこの名がつけられた。実際にはウメモドキには似ていない。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 クロウメモドキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 414.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

分類学的位置付け

クロウメモドキ科

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 クロウメモドキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 96.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

人間との関係

かつては『日本薬局方』にも収載された経歴もあり、薬用植物として、また生薬としても、一応の格式を備えている。

クロウメモドキの同類には、北アメリカ産のカスカラサグラダ、ヨーロッパ産のラムヌスフラングラ、中央アジア産のラムヌスカタルチカがあり、いずれもそれぞれ緩下剤として、重要な生薬になっている。

材は堅く緻密で折れにくいため、器具材などにされる。

生薬名は鼠李子(そりし)である。

【成分】
配糖体のケンフェロールグルコサイドや、アントラキノンのクリソファノールを含んでおり、いずれも下剤の作用があることが知られている。

【薬効と用い方】
・下剤として用いられる
よく乾燥した果実(鼠李子)5 gを1回量として煎じ、服用する。なるべく空腹時に服用するのがよい。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 クロウメモドキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 414.
  • 麓次郎 1994 クロウメモドキ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 784.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉身はだいたい対生する葉柄につき、卵~楕円形で先は尖り、へりは細かく切れ込む。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 クロウメモドキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 96.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

茎(幹)の形質

よく枝をわかち、針(枝の変形したもの)があり、樹皮には艶がある。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 クロウメモドキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 96.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

花の形質

葉腋から束状にでた短柄につき小さく、花径は約 4 ㎜、淡黄緑色の小さな花を開く。

がく片4、花弁4、雄しべ4(雄花)、雌しべ1(雌花)、柱頭2岐がある。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 クロウメモドキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 96.
  • 麓次郎 1994 クロウメモドキ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 784.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

果実の形質

果実には径 7 mmの球形で黒熟し、中に2分核がある。

参考文献

  • 麓次郎 1994 クロウメモドキ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 784.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

生態

生育環境

日の当たる山野、特に石灰岩地帯に多く生育する。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 クロウメモドキ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 96.
  • 伊澤一男 1998 クロウメモドキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 414.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

関連情報

その他

【採取時期と調整法】
9月頃に果実を採取して、風通しがよい日陰の場所につるし、約1年間はそのままにしておく。その間に、果実に含まれている化学成分が、空気中の酸素によって酸化されて、安定した下剤効果を果たす物質に変化するからである。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 クロウメモドキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 414.

最終更新日:2020-06-22 ハリリセンボン

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