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ボケ(Chaenomeles speciosa)の分類 バラ科(Rosaceae)
ボケ(Chaenomeles speciosa)の概要 Chaenomeles

ボケ(Chaenomeles speciosa)

【 学名 】
Chaenomeles speciosa (Sweet) Nakai

基本情報

草丈・樹高

・樹高:2 m

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最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、落葉低木

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花期

早春

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分布

植栽分布は広く、世界各地で栽培され、日本でも北海道から九州までの温暖地に分布する。

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原産地

中国

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学名の解説

属名は「開ける chaino」+「リンゴ meles」で、果実に裂け目ができることから。種小名 specisa は美形の意味。

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和名の解説

①中国産のマボケの漢名「木瓜」(ボクカ、モクカ、モッカ)が訛ったもの。

②木瓜の字音ボククワの転。

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亜種・変種・品種

ヨドボケ、カラボケ、ヒボケ

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分類学的位置付け

バラ科 ボケ属

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花言葉

情熱

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人間との関係

観賞用として庭園樹や公園樹、盆栽として植栽されている。

完熟果を陰干しにしたものを木瓜(もっか)と呼び、酒に浸して木瓜酒とし、疲労回復に用いる。

また実は香りがよく、室内に置いて香気を楽しんだり、砂糖煮にしたり、煮て湯に入れて飲む。

『本草和名』に「木瓜和名 毛介」とあり、平安時代に渡来したと考えられる。

ヨーロッパにおいてはツュンベリーが箱根山で見つけたクサボケが、1784年に Pyrus japonica という名で紹介され、96年、ジョゼフ・バンクス卿が中国から導入した種類と混同されて改名したという経緯がありながら、結果また「ジャポニカ」と呼ばれることがある。

季題は「春」。「木瓜の雨ほのかに鯉の朱もうかぶ 秋櫻子」「木瓜咲くや漱石拙を守るべく 夏目漱石」などの句がある。

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形態

葉の形質

葉は卵形から楕円形で先端は鋭尖、長さ 3~7 ㎝、幅 1~5 ㎝、鋭きょ歯、表面は平滑で光沢があり、托葉は皮針形か卵形。

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茎(幹)の形質

幹は多く、根ぎわから株状となり、短枝はとげ状となる。幹枝ともに平滑無毛で黒褐色。

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花の形質

朱紅色や白花などのはなを咲かせる。雌雄花は雑性で、雌しべのない花が多い。

花は前年枝と旧年枝の休眠芽がときに花芽となり開花し、径 2~6 ㎝。5弁花を基本とし、八重咲も多い。花梗は短く毛が残る。

がくは鐘形で無毛、花柱の基部に毛が密生するが、花柱は平滑、無毛。

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果実の形質

花後に楕円形の果が黄熟する。果実は品種により特徴がある。芳香を放つ。

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生態

その他生態

繫殖は実生では品種改良を行う。多くはさし木繫殖で9月中~下旬にさす。

用土は鹿沼土か赤玉土でよく活着し、翌秋に植え付ける。実生は採種した種子を10℃以下でピートモスか砂に混ぜ越冬させ、3月に播種する。

発芽した苗は6月か9~10月に小苗として植替える。

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種・分類一覧