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シロヤマブキ(Rhodotypos scandens)の分類 バラ科(Rosaceae)
シロヤマブキ(Rhodotypos scandens)の概要 Rhodotypos

シロヤマブキ(Rhodotypos scandens)

絶滅危惧IB類 (EN)

【環境省】IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

【 学名 】
Rhodotypos scandens (Thunb.) Makino

基本情報

草丈・樹高

落葉低木で高さ 1.5 mほどになる。

参考文献

  • 中村恒雄 1994 シロヤマブキ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1180.

最終更新日:2020-06-15 ハリリセンボン

花期

5月

参考文献

  • 中村恒雄 1994 シロヤマブキ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1180.

最終更新日:2020-06-15 ハリリセンボン

分布

北海道から九州にかけて分布する。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 シロヤマブキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 290.

最終更新日:2020-06-15 ハリリセンボン

原産地

中国

参考文献

  • 伊澤一男 1998 シロヤマブキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 290.

最終更新日:2020-06-15 ハリリセンボン

和名の解説

全体の形がヤマブキに似ており、白い花をつけるためにシロヤマブキと呼ばれている。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 シロヤマブキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 290.

最終更新日:2020-06-15 ハリリセンボン

分類学的位置付け

バラ科 シロヤマブキ属

参考文献

  • 伊澤一男 1998 シロヤマブキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 290.
  • 中村恒雄 1994 シロヤマブキ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1180.

最終更新日:2020-06-15 ハリリセンボン

人間との関係

享保年間(1716~1736)に、観賞用として中国から渡来した落葉低木である。日本での野生種はないが、白い花が美しいため、植木として各地に栽培されている。

【成分】
まだよく研究されていない。

【薬効と用い方】
・虚弱体質の改善や老化予防に用いる
乾燥した果実 20~30 gに水 200 ㏄を加えて火にかけ、沸騰したら火を止める。熱いうちに茶こしでこし、温かいうちに朝食前に飲む。いつも食欲がない、だるい、疲れやすい、足腰が痛む、貧血ぎみ、などといった症状を自覚する方、老化の兆しが見え始めた中高年の方に特におすすめである。効果はすぐに現れるものではないため、根気よく飲み続けることが必要である。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 シロヤマブキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 290.

最終更新日:2020-06-15 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉は単葉で対生し、卵形で長さ 5~6 cm、幅 2~4 cm、重鋸歯縁、裏面に伏毛がある。托葉がある。

参考文献

  • 中村恒雄 1994 シロヤマブキ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1180.

最終更新日:2020-06-15 ハリリセンボン

茎(幹)の形質

幹は真っすぐに伸びる。枝ぶりはしなだれるヤマブキの枝と異なり、横にしっかりと張り出している。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 シロヤマブキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 290.

最終更新日:2020-06-15 ハリリセンボン

花の形質

花は白色で新枝の頂芽につく。がく片は宿存性で4深裂し、同数の副がくがある。

花弁は4個で開出する。雄しべは多数あり、心皮は4個ある。

参考文献

  • 中村恒雄 1994 シロヤマブキ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1180.

最終更新日:2020-06-15 ハリリセンボン

果実の形質

6月頃、直径 7 mmほどの灰白色の楕円形の果実を4個つける。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 シロヤマブキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 290.

最終更新日:2020-06-15 ハリリセンボン

生態

生育環境

日当たりのよい公園や寺社の境内で見かけることが多い。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 シロヤマブキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 290.

最終更新日:2020-06-15 ハリリセンボン

その他生態

庭木として植栽され、日当たりを好むが半日陰にも耐え、生育ははやく、花とともに実も観賞できる。

参考文献

  • 中村恒雄 1994 シロヤマブキ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1180.

最終更新日:2020-06-15 ハリリセンボン

関連情報

栽培方法

増殖は実生と株分けによる。丈夫でよく育つ。

参考文献

  • 中村恒雄 1994 シロヤマブキ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1180.

最終更新日:2020-06-15 ハリリセンボン

その他

【採取時期と調整法】
薬用部分は果実、中国では鶏麻(けいま)という生薬名で知られている。果実はねじるようにつまむと、ポロポロと簡単にとれる。6月頃採取し、流水でさっと洗ってから1週間ほど天日で乾燥させる。

このシロヤマブキは、ヤマブキと属が異なる。岡山県の石灰岩地帯に自生地があり、残存植物であると言われている。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 シロヤマブキ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 290.
  • 山田卓三 1992 ヤマブキ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 251.

最終更新日:2020-06-15 ハリリセンボン

種・分類一覧