- 解説一覧
- ニワウメ(Prunus japonica)について

基本情報
- 草丈・樹高
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落葉性低木で、2 m止まり。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 ニワウメ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 192.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
- 花期
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4月頃
参考文献
- 長村祐二・麓次郎・妻鹿加年雄 1994 ニワウメ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 936-937.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
- 分布
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中国では華北、華中、華南とかなり広く分布している。
参考文献
- 伊澤一男 1998 ニワウメ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 192.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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バラ科 サクラ属
参考文献
- 伊沢凡人 1980 ニワウメ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 192.
- 長村祐二・麓次郎・妻鹿加年雄 1994 ニワウメ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 936-937.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
- 人間との関係
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江戸時代に中国から入り、春先に咲く淡紅色(ときには白もある)の花が美しいので、各地に広く栽培されるようになった。
果実は食用にし、種子は薬用にする。
生薬名は郁李(いくり)、郁李仁(いくりじん)、郁李根(いくりこん)である。
【薬効と用い方】
・利尿、便秘に用いる
郁李仁を1日量 4~12 gとして水 300 ㏄で3分の1量に煎じ、なるべく空腹時に1日2回服用する。
・歯茎の腫れたときに用いる
郁李根 8~12 gを刻み、水 300~400 ㏄で半量になるまで煎じ、冷めてからこれでうがいをする。
・歯の痛むときに用いる
歯茎の腫れと同様に用いてよい。また根の皮のみを同じ分量で煎じて同じように用いるのもよい。
参考文献
- 伊澤一男 1998 ニワウメ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 192.
- 長村祐二・麓次郎・妻鹿加年雄 1994 ニワウメ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 936-937.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
形態
- 葉の形質
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葉身は互生する柄につき、卵~卵状披針形で先は尖り、へりは細重鋸歯状、表面無毛、裏側は脈上に少し毛がある。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 ニワウメ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 192.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
- 花の形質
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葉と同時か少し早く枝上に並んで1~3個あてつき、径は約 1.3 cmになる。
白~淡紅色5弁、がく片5、雄しべ多数、雌しべ1である。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 ニワウメ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 192.
- 長村祐二・麓次郎・妻鹿加年雄 1994 ニワウメ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 936-937.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
- 果実の形質
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7月頃、径 1.3 cmくらいの核果が実り、球形で赤熟する。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 ニワウメ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 192.
- 長村祐二・麓次郎・妻鹿加年雄 1994 ニワウメ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 936-937.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
- 似ている種 (間違えやすい種)
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・ユスラウメ
葉が卵形でしわがあり、毛が多く、花の中の子房、果実にも毛が生えている。ニワウメは葉裏の葉脈上にのみ多少毛があるだけなので、区別がつく。
参考文献
- 伊澤一男 1998 ニワウメ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 192.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン
関連情報
- 栽培方法
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増殖は枝分け、挿木、取木による。日当たりと排水のよい場所でよく育つ。
【採取時期と調整法】
郁李仁は、果実が成熟する秋に採取し、水に浸しながら果肉をもみとるようにして除き、中の殻を日干しにする。乾燥したら殻を破って中の種子を出して集め、日干しにして乾燥させる。
郁李根は必要時に掘り取り、水洗いして風通しのよいところで乾燥させ、数日日干ししてから保存する。また、このとき、根の皮も集めて、洗って乾燥しておくとよい。
参考文献
- 伊澤一男 1998 ニワウメ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 192.
- 長村祐二・麓次郎・妻鹿加年雄 1994 ニワウメ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 936-937.
最終更新日:2020-06-09 ハリリセンボン