- 解説一覧
- ウワミズザクラ(Prunus grayana)について
基本情報
- 草丈・樹高
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高さ約 15 mの落葉高木。
参考文献
- 長村祐二・麓次郎・妻鹿加年雄 1994 ウワミズザクラ, 北村文雄（著） 塚本洋太郎（監修） 園芸植物大事典1. 小学館. 934-935.
最終更新日：2020-06-05 ハリリセンボン
- 花期
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4～5月
参考文献
- 長村祐二・麓次郎・妻鹿加年雄 1994 ウワミズザクラ, 北村文雄（著） 塚本洋太郎（監修） 園芸植物大事典1. 小学館. 934-935.
最終更新日：2020-06-05 ハリリセンボン
- 分布
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北海道西南部から九州まで。
参考文献
- 長村祐二・麓次郎・妻鹿加年雄 1994 ウワミズザクラ, 北村文雄（著） 塚本洋太郎（監修） 園芸植物大事典1. 小学館. 934-935.
最終更新日：2020-06-05 ハリリセンボン
- 和名の解説
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和名は古代の骨占いからきたものであるという。
昔、鹿の骨の裏に溝を彫り、これをこの木を燃やした炎にかざして、それによって生ずる割れ目で吉凶を占っていた。この裏溝がなまって「ウワミズ」となった。
参考文献
- 山田卓三 1992 ウワミズザクラ, 山田卓三（著） 山田卓三（監修） 野草大百科. 北隆館. 248.
最終更新日：2020-06-05 ハリリセンボン
- 別名・方言名
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別名：クソザクラ、コンゴウザクラ、ハハカ、メズラ、ヨグソザクラ
古名をハハカといい、別名のコンゴウザクラは、ハハカ、ホウカ、ホウゴウザクラ、コンゴウザクラの順に転訛したものといわれる。
枝を折ると悪臭を出すため、クソザクラ、ヨグソザクラなどと呼ばれている。
参考文献
- 長村祐二・麓次郎・妻鹿加年雄 1994 ウワミズザクラ, 北村文雄（著） 塚本洋太郎（監修） 園芸植物大事典1. 小学館. 934-935.
最終更新日：2020-06-05 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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バラ科
参考文献
- 伊澤一男 1998 ウワミズザクラ, 伊澤一男（著） 薬草カラー大事典：日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 286.
最終更新日：2020-06-05 ハリリセンボン
- 人間との関係
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材は粘り強いため、道具の柄や器具材、建築や彫刻に用いられる。以前は根と樹皮を染料としており、現在でも桜細工に樹皮が使われている。
成熟した果実はふつうのサクラ同様に苦くて食べられないが、越後では若い緑色の果実を塩漬けにし、これを杏仁香（あんにんご）といい、不老長寿の効果があるという。
香りと風味があり、酒のさかななどに喜ばれる。果実酒には熟さない赤い実を使う。
【成分】
配糖体のプルナシンを含み、分解されて鎮咳作用のあるベンズアルデヒド、シアン水素、ブドウ糖になる。
【薬効と用い方】
・咳止めに用いる
1日量 5～10 gを、水 300 ㏄から2分の1量に煎じ、1日3回服用する。
参考文献
- 伊澤一男 1998 ウワミズザクラ, 伊澤一男（著） 薬草カラー大事典：日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 286.
- 長村祐二・麓次郎・妻鹿加年雄 1994 ウワミズザクラ, 北村文雄（著） 塚本洋太郎（監修） 園芸植物大事典1. 小学館. 934-935.
- 山田卓三 1992 ウワミズザクラ, 山田卓三（著） 山田卓三（監修） 野草大百科. 北隆館. 248.
最終更新日：2020-06-05 ハリリセンボン
形態
- 葉の形質
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葉は長さ 8～11 cm、長楕円形、蜜腺は葉柄になく、葉の基部にある。
参考文献
- 長村祐二・麓次郎・妻鹿加年雄 1994 ウワミズザクラ, 北村文雄（著） 塚本洋太郎（監修） 園芸植物大事典1. 小学館. 934-935.
最終更新日：2020-06-05 ハリリセンボン
- 花の形質
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葉のある小枝の先に長さ 8 cm内外の総状花序を出し、有柄の小さな花を多数つけ、基部の方から順次咲き上がる。
花は白色で径 6～8 cm、雄しべは多数で花弁よりずっと長い。
参考文献
- 長村祐二・麓次郎・妻鹿加年雄 1994 ウワミズザクラ, 北村文雄（著） 塚本洋太郎（監修） 園芸植物大事典1. 小学館. 934-935.
最終更新日：2020-06-05 ハリリセンボン
- 果実の形質
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果実は径約 5 mmの球形で黒熟する。
参考文献
- 長村祐二・麓次郎・妻鹿加年雄 1994 ウワミズザクラ, 北村文雄（著） 塚本洋太郎（監修） 園芸植物大事典1. 小学館. 934-935.
最終更新日：2020-06-05 ハリリセンボン
- 似ている種 (間違えやすい種)
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・イヌザクラ
・エゾノウワミズザクラ
・シウリザクラ
参考文献
- 伊澤一男 1998 ウワミズザクラ, 伊澤一男（著） 薬草カラー大事典：日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 286.
最終更新日：2020-06-05 ハリリセンボン
生態
- その他生態
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サクラという名がついているが、小花が密生して房状になっており、普通のサクラとはイメージが異なる。
参考文献
- 山田卓三 1992 ウワミズザクラ, 山田卓三（著） 山田卓三（監修） 野草大百科. 北隆館. 248.
最終更新日：2020-06-05 ハリリセンボン
