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ユキノシタ(Saxifraga stolonifera)の分類 Saxifragaceae
ユキノシタ(Saxifraga stolonifera)の概要 Saxifraga

ユキノシタ(Saxifraga stolonifera)

【 学名 】
Saxifraga stolonifera Curtis

基本情報

花期

5~7月

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ユキノシタ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 261.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

分布

本州、四国、九州に分布する。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ユキノシタ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 261.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

学名の解説

学名の属名 Saxifraga は岩を砕く意味で、これは尿の結石を溶かすと思われていたためにつけられたものである。

種名 stolonifera はストロン(走出枝)をもったという意味である。これは根元からストロンという繁殖用の枝を伸ばし、その先に新しい苗をつくって増えることによる。

参考文献

  • 山田卓三 1992 ユキノシタ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 261.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

和名の解説

和名は雪の下の意味である。雪のような白い花の下に葉が見え隠れするからとも、冬、雪の下にあっても葉は枯れずに残っているからともいう。

参考文献

  • 山田卓三 1992 ユキノシタ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 261.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

亜種・変種・品種

ユキノシタの園芸品種として、5枚の花弁の大きさがほぼ等しく、星状の花をつけるホシザキユキノシタ、葉の周縁部の葉脈部が特に白いフイリユキノシタ、シロミャクユキノシタ、葉の表面には灰白色の紋のないアオユキノシタなどがある。

参考文献

  • 山田卓三 1992 ユキノシタ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 261.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

別名・方言名

方言名:カンカチグサ、キジンソウ、キンギンソウ、キングスミレ、ゼニクサ、チョウチョウバナ、トリノシタ、ツボクサ、ナンキンソウ、ヒゲジサ、マツユキソウ、ミンダレグサ、ユキノクサ、ユキワリソウ、リボンソウなど90余例に及んでいる。

参考文献

  • 山田卓三 1992 ユキノシタ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 261.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

分類学的位置付け

ユキノシタ科

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ユキノシタ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 261.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

人間との関係

葉を天ぷらにして食べるのは、わが国で広く行われているが、浸し物にする地方もある。

ユキノシタは教材生物としても重要である。葉の裏の表皮をはがして気孔の観察をしたり、葉の裏にアントシアニンを含んでいるので原形質分離の実験に用いたりする。細胞の観察やストロンで増殖するので無性生殖の例としてもよく、多目的教材として貴重である。

また民間の貴重な薬用植物として、ほとんどの家の石垣などに植えられていた。

【成分】
硝酸カリウム、塩化カリウムを含み、これらはともに利尿作用がある。また解毒作用のあるベルゲニンの含まれていることが分かった。

【薬効と用い方】
・小児のひきつけに用いる
新鮮な生の葉を水洗いにし、食塩を少しふりかけてもみ、もみ出した汁を口に含ませる。

・中耳炎に用いる
この草をミミダレグサと呼ぶ方言が残っているのように、古くから耳の薬として有名である。痛んだり、うみが出るという中耳炎に、水洗いした新鮮な葉をもんで、出た汁を数滴、直接耳孔に垂らし込む。

・はれもの、虫刺され、かぶれなどに用いる
新鮮な生の葉を水洗いにして火にかざし、柔らかくして直接患部に貼ると、自然にうみが出る。

・軽いむくみに用いる
乾燥した葉 10 gを1日量として煎じて飲む。

・痔の痛みに用いる
煎じた汁を脱脂綿に浸して、患部を軽くなでるようにして洗うと痛みが和らぐ。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ユキノシタ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 243.
  • 山田卓三 1992 ユキノシタ, 山田卓三(著) 山田卓三(監修) 野草大百科. 北隆館. 261.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

形態

葉の形質

根葉はロゼット状につき、長柄があり、円腎形、多肉質で柔らかく、長毛が密生している。

へりは粗い波状で、表面は濃緑色で赤味を帯び、脈は白い。裏側は赤紫が濃く、夏は色あせる。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ユキノシタ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 261.
  • 伊澤一男 1998 ユキノシタ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 243.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

根の形質

髭根が房状に浅くのび、赤紫の蔓状枝が地上を這って繁殖する。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ユキノシタ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 261.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

花の形質

葉間から 20~50 cmほどのびた花茎の上部に円錐状につき、がくは5深裂、花弁5、うち3弁は淡紅色で小さく、赤い斑があり、ほかの2弁は大きくて白い。

雄しべ10、花柱2、花盤は黄色である。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ユキノシタ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 261.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

果実の形質

果実の先は2個の嘴状をしている。

参考文献

  • 伊沢凡人 1980 ユキノシタ, 伊沢凡人(著) 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 261.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

生態

生育環境

山地の日陰の岩上に、また渓流の岩にも生えるが、庭先にも栽培される。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ユキノシタ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 243.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

関連情報

栽培方法

【採取時期】
5~7月の花の時期に、葉をとって陰干しにする。生の葉は必要に応じて、いつでもよい。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ユキノシタ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 243.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

種・分類一覧