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ヤシャビシャク(Ribes ambiguum)の分類 Grossulariaceae
ヤシャビシャク(Ribes ambiguum)の概要 Ribes

ヤシャビシャク(Ribes ambiguum)

【 学名 】
Ribes ambiguum Maxim.

基本情報

生活形

ミズナラ、ブナなどの落葉大木上に着生する雌雄異株の落葉低木。

参考文献

  • 勝木謙蔵・塚本洋太郎・山下研介 1994 ヤシャビシャク, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1229.

最終更新日:2020-06-29 ハリリセンボン

花期

4~5月

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ヤシャビシャク, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 254.

最終更新日:2020-06-29 ハリリセンボン

分布

本州、四国、九州、中国に分布する。

参考文献

  • 勝木謙蔵・塚本洋太郎・山下研介 1994 ヤシャビシャク, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1229.

最終更新日:2020-06-29 ハリリセンボン

和名の解説

夜叉柄杓の意味であるが、語源は不明である。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ヤシャビシャク, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 254.

最終更新日:2020-06-29 ハリリセンボン

別名・方言名

別名:テンノウメ、テンバイ

これらの語源については、『日本産物志』(1872)で著者伊藤圭介が、花の形がウメの花に似て、樹上が高くこれが生えているので、天梅、天の梅というとしている。しかし、ヤシャビシャクの語源には触れていない。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ヤシャビシャク, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 254.
  • 勝木謙蔵・塚本洋太郎・山下研介 1994 ヤシャビシャク, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1229.

最終更新日:2020-06-29 ハリリセンボン

分類学的位置付け

ユキノシタ科 スグリ属

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ヤシャビシャク, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 254.
  • 勝木謙蔵・塚本洋太郎・山下研介 1994 ヤシャビシャク, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1229.

最終更新日:2020-06-29 ハリリセンボン

人間との関係

ヤシャビシャクの干した実を水に入れて煎じ、箱などにその汁を塗ると、桑材の感じになるので、木工所で使用することが、『日本産物志』に出ている。

稀な小低木であるが、観賞用に栽培される。

【成分】
未精査であるが、有機酸を含むものとされている。

【薬効と用い方】
・利尿、催乳に用いる
葉と果実を1日量 5~10 g、水 400~600 ㏄で2分の1量に煎じて服用する。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ヤシャビシャク, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 254.
  • 勝木謙蔵・塚本洋太郎・山下研介 1994 ヤシャビシャク, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1229.

最終更新日:2020-06-29 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉は枝先に集まり、有柄、葉身は円腎形で3~5浅裂し、両面に短毛がある。縁に短い鋸歯があり、表面の葉脈はへこんでいる。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ヤシャビシャク, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 254.
  • 勝木謙蔵・塚本洋太郎・山下研介 1994 ヤシャビシャク, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1229.

最終更新日:2020-06-29 ハリリセンボン

花の形質

花は両性で、1~2個の枝先につく。がくは淡緑白色をしている。花柄に2個の小苞があって関節し、子房に刺状の腺毛がある。

花柱は分裂しない。雄しべ5本は花弁とほぼ同じ長さである。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ヤシャビシャク, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 254.
  • 勝木謙蔵・塚本洋太郎・山下研介 1994 ヤシャビシャク, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1229.

最終更新日:2020-06-29 ハリリセンボン

果実の形質

果実は液果を結び、表面に腺毛があり、緑色の広楕円形をしている。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ヤシャビシャク, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 254.
  • 勝木謙蔵・塚本洋太郎・山下研介 1994 ヤシャビシャク, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1229.

最終更新日:2020-06-29 ハリリセンボン

生態

生育環境

深山の樹上に生える。

参考文献

  • 勝木謙蔵・塚本洋太郎・山下研介 1994 ヤシャビシャク, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1229.

最終更新日:2020-06-29 ハリリセンボン

関連情報

その他

『大和本草諸品図』(1715)には、ヤシャビシャクの図に、ヤシホの名を示し、これをヤドリギなりとしている。

一般には、ある樹木にほかの植物が寄生して、そのものが生活しているとき、これをヤドリギと総称している。

なお、ヤシャビシャクはほかの種類の樹上にあるが、寄生植物ではなく、着生植物である。また、別名ヤシホは紀州地方の方言で、熊野ではこれがなまって、ヤシヨとなる。

参考文献

  • 伊澤一男 1998 ヤシャビシャク, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 254.

最終更新日:2020-06-29 ハリリセンボン

種・分類一覧