- 解説一覧
- クロタネソウ(Nigella damascena)について

基本情報
- 草丈・樹高
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高さ 60~80 cm
参考文献
- 津田秀樹 1994 クロタネソウ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 786.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
- 分布
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イタリア、スペイン、ギリシャなど、ヨーロッパ南部に分布する。
参考文献
- 門田裕一 1997 クロタネソウ, 八尋洲東(編) 植物の世界8,種子植物 双子葉類8. 朝日新聞社. 238.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
- 学名の解説
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学名「Nigella」は、黒いという意から。
参考文献
- 伊澤一男 1998 クロタネソウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 154.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
- 和名の解説
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種子が黒いためこの名がある。
参考文献
- 伊澤一男 1998 クロタネソウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 154.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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キンポウゲ科
参考文献
- 伊澤一男 1998 クロタネソウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 154.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
- 人間との関係
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日本には江戸時代の終わり頃に、園芸植物として渡来した。
姿形、とくに葉や花、果実の形が面白いので、日本でもしばしば栽培され、果実をつけたものはドライフラワーとしても利用される。
この草の種子が熟する頃、全草を刈り取って日干しにして、刻んで枕に詰めて休むと、よい夢を見るという伝説がヨーロッパにある。種子にはダマセニンというアルカロイドや、揮発性油のニゲルエールを含み、メロンのような芳香があるので、この枕を当てて休むと、香気が漂って夢の世界に誘われるのであろう。
【薬効と用い方】
・利尿に用いる
種子を砕き、よく乾燥したものを1回に 0.5~1 g服用する。量を過ごさないようにする。
・香料に用いる
枕の材料として勧めたい。成熟した全草を日干しにして、刻んだものを使用する。
参考文献
- 伊澤一男 1998 クロタネソウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 154.
- 門田裕一 1997 クロタネソウ, 八尋洲東(編) 植物の世界8,種子植物 双子葉類8. 朝日新聞社. 238.
- 津田秀樹 1994 クロタネソウ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 786.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
形態
- 葉の形質
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葉は互生し、羽状裂片は糸状に細裂する。
参考文献
- 津田秀樹 1994 クロタネソウ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 786.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
- 茎(幹)の形質
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茎は直立し、分枝性に富む。
参考文献
- 津田秀樹 1994 クロタネソウ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 786.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
- 花の形質
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花は径 3~4 cm、がく片は青または白色、淡紅色など変化に富む。糸状に細裂した総苞に包まれる。花弁は藍色で目立たない。
雌しべは5個、熟すと基部が合着して、直径 3 cmほどの風船状に膨らむ。
参考文献
- 門田裕一 1997 クロタネソウ, 八尋洲東(編) 植物の世界8,種子植物 双子葉類8. 朝日新聞社. 238.
- 津田秀樹 1994 クロタネソウ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 786.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
関連情報
- 栽培方法
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栽培する場合、9月下旬から10月に播種するが、このとき、暗黒状態にしておかなければ発芽しない。このように光を嫌う種子を嫌光性種子と呼んでいるが、クロタネソウはその代表的なものである。実際に播種するときは、よく覆土することが必要であり、また移植がきかないことに注意する。
参考文献
- 伊澤一男 1998 クロタネソウ, 伊澤一男(著) 薬草カラー大事典:日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 154.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン
- その他
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栽培されているものには、一重、八重矮性、高性とがある。
参考文献
- 津田秀樹 1994 クロタネソウ, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 786.
最終更新日:2020-06-16 ハリリセンボン