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センリョウ(Sarcandra glabra)の分類 Chloranthaceae
センリョウ(Sarcandra glabra)の概要 Sarcandra

センリョウ(Sarcandra glabra)

【 学名 】
Sarcandra glabra (Thunb.) Nakai

基本情報

草丈・樹高

・樹高:50~90 ㎝

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最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ

生活形

・広葉樹、常緑小低木

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花期

6~7月

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分布

本州(関東南部以西、東海道、近畿南部)、四国、九州、朝鮮半島南部、台湾、中国、フィリピン、インド、マレーに分布している。

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原産地

日本

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学名の解説

種小名 glabra は無毛という意味。

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和名の解説

センリョウの和名はヤブコウジ科のマンリョウに対して名付けられたものである。

両者は近縁の植物のように見えるが花の構造などは全く違い、分類学的には縁が遠い。

マンリョウ科のカラタチバナが百両とあるのに対して、それよりも美しいという意味で千両とつけられた。

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亜種・変種・品種

キミノセンリョウ(果実の色が黄色)、オオシオ、コシオ

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別名・方言名

クササンゴ

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分類学的位置付け

センリョウ科 センリョウ属

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人間との関係

赤い実を観賞するために庭に植えられる。また正月用の飾りや、新年の切り花に欠かせない縁起のよい植物として知られてる。

センリョウはわが国原産で、以前は「仙寥菓、仙蓼花(センリョウカ)」と表されていた。千両の字が当てられるのは江戸時代後期からとされる。

センリョウに対してヤブコウジ科のマンリョウ(万両)があり、「千両・万両」と並び称される縁起物となっている。

ほかにヤブコウジを十両、カラタチバナを百両と呼ぶ。

センリョウは被子植物でありながら、裸子植物と同じ仮導管をもつという植物進化上、特異な性質を持つことでも知られる。

これは第二次大戦後、アメリカで調査・発見された。

中国では枝や葉(九節茶)を、肺炎や急性胃腸炎などの細菌感染症、打身、リウマチ、骨折などに用いる。

季題は「冬」。

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形態

葉の形質

葉は短い柄があって対生し、長楕円形または卵状楕円形で先はとがり、長さ 6~14 ㎝ほどである。

上半部に粗いきょ歯があり、革質で光沢がある。

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茎(幹)の形質

緑色の茎が群生し、節は明らかにふくらむ。

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花の形質

枝先に穂状花序を出し、無柄の黄緑色の花をつける。花にはがくも花弁もない。

雄しべは1個で分岐しない。

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果実の形質

果実は肉質で丸く、径 0.5~0.7 ㎝あり、12月頃朱赤色に熟す。

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生態

生育環境

暖地の樹林内にはえる。耐陰性は強いが、耐寒性は弱く、東京周辺では露路植えは難しい。

乾燥にも弱い。温度が高く、多湿の砂質の土を好む。

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その他生態

繫殖は実生と株分けにもよるが、さし木もできる。さし木は4~5月に行う。

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関連情報

病害虫

アカダニ

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種・分類一覧