- 解説一覧
- タマネギ(Allium cepa)について

基本情報
- 原産地
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中央アジアのイラン、西パキスタンかあるいはその北西の山岳地帯の原産と考えられている。
参考文献
- 青葉高 2013 タマネギ, 青葉高(著) 日本の野菜文化史事典. 八坂書房. 290-295.
- バーバラ・サンティッチ/ジェフ・ブライアント 2012 タマネギ, バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント(著) 世界の食用植物文化図鑑 起源・歴史・分布・栽培・料理. 柊風舎. 142.
最終更新日:2020-05-18 ハリリセンボン
- 人間との関係
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地味な存在の玉葱は、知られているのは栽培されているものだけである。その歴史は不明ながらも、中央アジアで発見された5000年以上前の野生種が祖先種ではないかといわれている。
長年にわたり、好まれる種類だけが選ばれて栽培されるうちに、大きな鱗茎を特徴とするものが主流となり、玉葱が生まれた。
古代エジプト人たちは、玉葱を永遠の命のシンボルと考えた。その臭いが死者を生き返らすと信じて墓に入れるなどして使われ、エジプトの絵画にもっとも多く登場する野菜である。
1492年にコロンブスが来たアメリカに玉葱を伝えると、すぐに小さい野生の玉葱に代わって広まった。
【食べ方】
適切に調理すれば、生のときの強烈な味からは想像できないほど絶妙な甘味が生まれる。
ある程度火を通すと、刺激の強い味が消え、うまみに変わる。
タマネギは、焼く、ソテー、煮込み、炒め物に向いている。タマネギだけでも、または野菜、スープ、ソース、肉料理を美味しくする脇役としても楽しめる。
参考文献
- バーバラ・サンティッチ/ジェフ・ブライアント 2012 タマネギ, バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント(著) 世界の食用植物文化図鑑 起源・歴史・分布・栽培・料理. 柊風舎. 142.
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生態
- 生育環境
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温暖な気候であれば元気に育ち、多少の霜にも耐える。
参考文献
- バーバラ・サンティッチ/ジェフ・ブライアント 2012 タマネギ, バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント(著) 世界の食用植物文化図鑑 起源・歴史・分布・栽培・料理. 柊風舎. 142.
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関連情報
- 栽培方法
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育てるには種子から、または土を落として根を剥きだしにした苗(ベアルート)と、水はけのよい土壌に植える。
鱗茎が大きくなり、地上部の葉が黄色くしおれたら引き抜く。
収穫後は長期保存できるように外皮をかたくするため、乾燥させて保存処理を行う。
参考文献
- バーバラ・サンティッチ/ジェフ・ブライアント 2012 タマネギ, バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント(著) 世界の食用植物文化図鑑 起源・歴史・分布・栽培・料理. 柊風舎. 142.
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- 味や食感
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シャキシャキとした歯ごたえである。
参考文献
- バーバラ・サンティッチ/ジェフ・ブライアント 2012 タマネギ, バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント(著) 世界の食用植物文化図鑑 起源・歴史・分布・栽培・料理. 柊風舎. 142.
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- 研究されているテーマ
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現在までの研究で、タマネギに含まれる化学物質が感染症、炎症に有効であることや、コレステロール値を下げる効果が知られている。
参考文献
- バーバラ・サンティッチ/ジェフ・ブライアント 2012 タマネギ, バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント(著) 世界の食用植物文化図鑑 起源・歴史・分布・栽培・料理. 柊風舎. 142.
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