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シュロ(Trachycarpus fortunei)の分類 Arecaceae
シュロ(Trachycarpus fortunei)の概要 Trachycarpus

シュロ(Trachycarpus fortunei)

【 学名 】
Trachycarpus fortunei (Hook.) H.Wendl.

基本情報

草丈・樹高

・樹高:3~8 m

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最終更新日:2020-05-13 キノボリトカゲ

生活形

・特殊樹、常緑高木

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花期

5~6月

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分布

東北南部以南の本州、四国、九州、沖縄に分布している。

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原産地

中国

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学名の解説

属名は「ざらついた Trachy」+「果実 carpus」。果実の表面の手触りから。種小名 fortunei は東アジアの植物採集家R.フォーチュンを記念したもの。

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和名の解説

漢名「棕櫚」の音読み。

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分類学的位置付け

ヤシ科 シュロ属

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人間との関係

庭園、黒煙の植え込み、鉢植えとして室内装飾用とする。。皮は、シュロ縄、網、敷物、ハケなどの原料とする。

新葉がまだ開かないうちに採取して「晒葉」としたものは、下駄、草履類の表、下駄の緒、敷物、帽子、籠などに用いる。

シュロ皮の繊維は強くはないが、耐水性があるので、シュロ縄、刷毛、たわし、敷物などの原料とする。材は床柱、欄干などに用いる。

シュロ皮の繊維の黒焼きは鼻血の止血に、乾燥した花穂は高血圧予防に用いられる。

「棕櫚」の日曜日など、聖書に登場する palm はシュロと訳されるが、これは実際はナツメヤシのことである。

シュロの葉を図案化した紋所に、棕櫚、抱き棕櫚、三割り棕櫚などがある。

中国では若い花序が食用にされる。

季題は「春」棕櫚の日曜日。「夏」棕櫚の花。「冬」棕櫚剥ぐ。「梢より放つ光やしゅろの花 蕪村」「棕櫚の花こぼれて掃くも五六日 虚子」などの句がある。

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形態

葉の形質

葉は頂生し、長柄があり、扇状円形で 50~80 ㎝、先端はさらに浅く2裂する。葉の先端が先のほうで折れて垂れる。

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茎(幹)の形質

幹は円柱形で通直、主として暗褐色、枝はない。

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花の形質

雌雄異株。大形の肉穂花序は葉の間に抽出し下を向く。長さ 20~25 ㎝、分岐する。粒状の細かい淡黄色の小花を密集して開く。

花被片は6、雄花には6雄しべ、雌花には1雌しべがある。

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果実の形質

果実は平たい球形、青黒色に成熟する。

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生態

生育環境

暖地の適潤地に野生化している。土性を選ばず、乾湿、陰陽にも適応性がある。

萌芽力少なく、生長は遅い。樹勢は強健で、耐潮性、耐煙性、耐寒性がある。

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その他生態

繫殖は実生による。秋に採種し、室内で乾燥、4月に播種する。5月に実生苗を集めて育成してもよい。

枯葉や下垂枝を切り取る。花房も切り取る。シュロ毛はシュロ縄で幹を巻き付ける。

施肥の必要はない。病害虫の防除の必要もない。

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種・分類一覧