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ヒゴロモソウ(Salvia splendens)の分類 Lamiaceae
ヒゴロモソウ(Salvia splendens)の概要 Salvia

ヒゴロモソウ(Salvia splendens)

【 学名 】
Salvia splendens Sellow ex Nees

基本情報

草丈・樹高

原産地では丈が 1 mにもなるが、日本ではふつう 60 cmくらいまでである。

参考文献

  • 塚本洋太郎, 横井政人, 横山二郎 1994 サルビア属, スプレンデンス, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1088₋1089.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

生活形

多年草であるが、園芸上では一年草として取り扱われる。

参考文献

  • 塚本洋太郎, 横井政人, 横山二郎 1994 サルビア属, スプレンデンス, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1088₋1089.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

花期

夏~秋

参考文献

  • 塚本洋太郎, 横井政人, 横山二郎 1994 サルビア属, スプレンデンス, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1088₋1089.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

原産地

ブラジル原産

参考文献

  • 塚本洋太郎, 横井政人, 横山二郎 1994 サルビア属, スプレンデンス, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1088₋1089.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

学名の解説

サルビアの属名「Salvia」の語源は、ラテン語で「無病息災」を意味するサルウス(salvus)に由来する。

参考文献

  • 御影雅幸 1997 サルビア, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 232₋233.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

亜種・変種・品種

現在多く栽培される園芸品種には次のものがある。

【高性品種】
・BonFire(ボンファイアー)
緋赤色の晩生品種で、性質は強健で栽培しやすい。

・Vio-lacea(ウィオラケア)
代表的な紫色の高性品種で、花序が長い。

・White(ホワイト)
白色の大輪品種で、開花は中生である。

【中矮性品種】
・America(アメリカ)
丈が 40 cmの緋赤色で葉は光沢がある照葉である。開花は極早生である。

・改良ハービンガー
緋赤色で花序が長く、照葉の極早生品種である。

【矮性品種】
・Carabi-niere(カラビ二エール)
葉は光沢のある濃緑色で、花は大輪で密についてボリュームに富んだ早生品種の最高品種である。この花色にはスカーレット、ホワイト、ピンク、バイオレットがある。

・Hot Jazz(ホットジャズ)
緋紅色の長い花序で、大筒の早生品種である。多花性の照葉である。

・St. Jone's Fire(セントジョーンズ・ファイアー)
極矮性の緋紅色で開花は極早生である。

・Royal Purple(ロイヤル・パープル)
極矮性で性質は強健。花は明るい紫色。

・Salmon Pigmy(サーモン・ピグミー)
花色が鮭肉色の矮性品種。開花は極早生である。

参考文献

  • 塚本洋太郎, 横井政人, 横山二郎 1994 サルビア属, スプレンデンス, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1088₋1089.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

分類学的位置付け

シソ科 サルビア属

参考文献

  • 塚本洋太郎, 横井政人, 横山二郎 1994 サルビア属, スプレンデンス, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1088₋1089.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

人間との関係

ヨーロッパには1822年に入り、日本には明治の中頃に入った。

参考文献

  • 御影雅幸 1997 サルビア, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 232₋233.
  • 塚本洋太郎, 横井政人, 横山二郎 1994 サルビア属, スプレンデンス, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1088₋1089.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

形態

葉の形質

葉は卵形で、歯状縁、長さ 5~9 cmである。

参考文献

  • 塚本洋太郎, 横井政人, 横山二郎 1994 サルビア属, スプレンデンス, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1088₋1089.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

茎(幹)の形質

茎は無毛で、よく分枝する。

参考文献

  • 塚本洋太郎, 横井政人, 横山二郎 1994 サルビア属, スプレンデンス, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1088₋1089.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

花の形質

花序は長さ 15 cm以上になり、30輪ほどがつく。花色は鮮紅色であるが、園芸品種にはこのほかに紫、桃、白色などがある。とくに低温期に色彩が鮮明となる。

緋色の花冠が散ったのちも、同じ緋色のがくが残るため、長く花壇を彩る。

参考文献

  • 御影雅幸 1997 サルビア, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 232₋233.
  • 塚本洋太郎, 横井政人, 横山二郎 1994 サルビア属, スプレンデンス, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1088₋1089.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

関連情報

栽培方法

本種は播種から育苗の時期までが面倒で、一年草の中でも栽培しにくい種類に属する。これも苗が 12~13 cmになるまで、その後はすこぶる上部で容易に生育する。

熱帯の原産であるだけに発芽するのにかなりの高温が必要で、この最適温度は25~30℃で、低くとも20℃が必要である。

播種は4月下旬~5月上旬を標準にし、これより以前に播種するには加湿を必要とする。適温下で発芽日数は6日ぐらいを要する。箱から床播にするが、標準発芽率が低く(50%)、少し厚播にするとよい。

肥えた排水のよい土を用い、本葉が2~3個の頃に、箱か苗床に 5~10 cm間隔に移植する。移植して10日おきにハイポネックスなどの液肥を灌水代わりに追肥し、播種後30~40日すると本葉が7~8個となり、この時期に定植する。

定植時の株間は矮性種で 20~25 cm、高性種は 30 cm間隔にする。基肥には 1 ㎡あたり堆肥 1 kg、化成肥料 100~120 gを施す。

参考文献

  • 塚本洋太郎, 横井政人, 横山二郎 1994 サルビア属, スプレンデンス, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1088₋1089.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

病害虫

病気や害虫による被害は少ないが、梅雨時に灰色カビ病が花序に発生しやすく、これにはベンレート、ダイセンを散布する。

また乾燥時には葉の裏にダニが発生しやすく、これには殺ダニ剤の散布と、乾燥時に灌水し、とくに葉の裏にかかるようにすると効果がある。

参考文献

  • 塚本洋太郎, 横井政人, 横山二郎 1994 サルビア属, スプレンデンス, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典1. 小学館. 1088₋1089.

最終更新日:2020-05-25 ハリリセンボン

種・分類一覧