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- シモクレン(Magnolia liliiflora)について

シモクレン(Magnolia liliiflora)
【IUCN】評価するだけの情報が不足している種
- 【 学名 】
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Magnolia liliiflora Desr.
目次
基本情報
- 人間との関係
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庭園、公園に花木として植え込まれ、また切花として用いられる。
つぼみは漢方で辛夷(しんい)と呼ばれ、頭痛、鼻炎、蓄膿症などに用いられる。
モクレンの渡来は古く、10世紀の『和名類聚抄』に記載が多く見られる。
ハクモクレンは江戸時代、貝原益軒『花譜』に記載があり、玉蘭をハクモクレンと読ませている。
ハクモクレンは1789年にイギリスに、19世紀にはフランスに渡り、在来品種と交配されて数多くの園芸種が生まれた。
マグノリアは欧米でも人気の高い花木で、アメリカ合衆国ではルイジアナ、ミシシッピ両州の州花となっている。
中国にはハクモクレンとともに高貴な花木として宮域や寺院に栽植された。
季題は「春」。「木蓮の落ちくだけあり寂光土 川端茅舎」「暁に似たるゆふべや木蓮花 秋史」などの句がある。
参考文献
最終更新日:2020-05-15 キノボリトカゲ
形態
- 葉の形質
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葉は互生、短柄で葉身は広倒卵形または卵状楕円形で長さ 8~18 ㎝、幅 4~11 ㎝、先端は凸形である。
縁は全縁で表面は無毛、裏面葉脈上に毛がある。冬芽は扁平卵形で有毛である。
参考文献
最終更新日:2020-05-15 キノボリトカゲ
生態
- その他生態
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繫殖は実生、株分け、さし木による。実生は赤実を水洗生干しし、土中に埋蔵して春に播種する。
株分けは2月下旬~3月上旬に株分け定植する。
せん定は好ましくない。施肥は1~2月に堆肥と有機質肥料を施すとよい。
参考文献
最終更新日:2020-05-15 キノボリトカゲ