- 解説一覧
- タイサンボク(Magnolia grandiflora)について

タイサンボク(Magnolia grandiflora)
【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
-
Magnolia grandiflora L.
目次
基本情報
- 人間との関係
-
庭園、公園の主木、植え込み、花木、記念樹、とくに洋風の庭園に適する。
マグノリアの香水として売られているのは、この花の香りを人工合成したもの。
日本には1873年(明治6)に渡来。泰山木の文字を使い始めたのは園芸植物の権威・松崎直枝。
南北戦争で有名となり、のち米国18代大統領になったグラント将軍夫妻が訪日した1879年(明治12)に、明治天皇が上野公園に案内した際、記念に植樹した。
これをグラント玉蘭と呼び、有名になった。上野公園の一角に今も見られる。
1900年にルイジアナ州とミシシッピー州を指すが、実際には州の全体に自生しているのはルイジアナ州だけである。
ヨーロッパには1734年に入り、地中海沿岸地方に多く植栽されている。
材は家具などに使用される。樹皮からは刺激剤が作られる。州花としているところがある。
季題は「夏」。「篠像や泰山木は花終ぬ 誓子」「泰山木鏡なす葉に咲かむとす 秋櫻子」などの句がある。
参考文献
最終更新日:2020-05-12 キノボリトカゲ
形態
- 葉の形質
-
葉は互生、有柄、葉身は長楕円形ないし長倒卵形で鈍頭。葉縁は全縁でやや大波状縁である。
長さ 12~25 ㎝、幅 5~12 ㎝、上面は光沢のある濃緑色で下面には鉄さび色の密毛がある。
参考文献
最終更新日:2020-05-12 キノボリトカゲ