- 解説一覧
- ラベンダー(Lavandula angustifolia)について

基本情報
- 草丈・樹高
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高さ 1.3 m、径 1 m前後
参考文献
- 津田周哉 1994 アングスティフォリア, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2657.
最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン
- 花期
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7月初旬。開花盛期は7月中旬~下旬(北海道札幌市付近)。
参考文献
- 津田周哉 1994 アングスティフォリア, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2657.
最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン
- 分類学的位置付け
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シソ科 ラウァンドゥラ属
参考文献
- 津田周哉 1994 アングスティフォリア, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2657.
最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン
- 人間との関係
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観賞用のほか、ポプリにしたり、また防虫用にたんすにつるしたりされる。
日本でも北海道や長野県で栽培され、広い畑一面に咲いた景観が美しいので観光資源ともなっている。
全体としてこんもりとした茂みになり、しばしば生垣にも利用される。
芳香はリナロール、リナリルアセテート、テルピノールなどの成分によるもので、香水や石鹸の香料として用いられる。
開花盛期に花茎を刈り取り、水蒸気蒸留またはエーテル抽出により採油する。収油率0.4~0.8%で、酢酸リナロールを主成分(30~40%)とし、高級香料、せっけん・化粧品香料となる。北海道では最盛期 200 ha前後栽培されていたが、現在はむしろ庭木など観賞用として注目され始めた。
切り花としては、刈り取り後2~3日で蕾を含めて全ての花が落ちる欠点がある。
ラベンダー油は、新鮮な花穂から取り出された精油で、黄色を呈する。外用すると強い抗菌作用があり、切り傷、やけど、呼吸器感染症などに用いられるほか、鎮静作用もあり、精神不安定や消化管の痙攣などにも応用される。
参考文献
- 御影雅幸 1997 ラベンダー, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 244₋245.
- 津田周哉 1994 アングスティフォリア, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2657.
最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン
形態
- 葉の形質
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無柄線形の厚みのある葉を対生してつける。
参考文献
- 津田周哉 1994 アングスティフォリア, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2657.
最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン
- 茎(幹)の形質
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茎は地表近くから多数が束状に生え、密につく葉は灰緑色をおび、披針形で長さ 3~5 cmである。
参考文献
- 御影雅幸 1997 ラベンダー, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 244₋245.
最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン
- 花の形質
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初夏に茂みから細い花茎を突き出し、先端に多数の小さな花を穂状につける。茎あたり50~100個をつけるが、花数は系統によって変異する。
花は長さ 1.5 cm、径 1 cm前後で、花色は淡紅紫色から濃青紫色まで変異に富んでいる。
参考文献
- 御影雅幸 1997 ラベンダー, 八尋洲東(編) 植物の世界2,種子植物 双子葉類2. 朝日新聞社. 244₋245.
- 津田周哉 1994 アングスティフォリア, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2657.
最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン
関連情報
- 栽培方法
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種子繁殖もできるが、遺伝的な均一性を維持するために、挿木繁殖が一般的である。
5月上旬~中旬頃、長さ 15 cmくらいの挿穂を、6~9 cmの深さに挿す。
定植は翌年5~6月で、精油採取のためには畦間 90~120 cm、株間 75~90 cmとし、窒素 75 kg、リン酸 95 kg、カリ 40 kg/haを全量作条施肥するのが標準である。
参考文献
- 津田周哉 1994 アングスティフォリア, 北村文雄(著) 塚本洋太郎(監修) 園芸植物大事典2. 小学館. 2657.
最終更新日:2020-06-23 ハリリセンボン