- 解説一覧
- セキショウ(Acorus gramineus)について
Acoraceae
Acorus
セキショウ(Acorus gramineus)
低危険種 (LC or LR/lc) 【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種
- 【 学名 】
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Acorus gramineus Aiton
基本情報
- 花期
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3～5月
参考文献
- 大橋広好 1982 セキショウ, 大橋広好（著） 佐竹義輔、大井次三郎 、北村四郎 、亘理俊次 、冨成忠夫（編） 日本の野生植物 草本Ⅰ 単子葉類. 平凡社. 139.
最終更新日：2020-05-28 ハリリセンボン
- 分布
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本州～九州、朝鮮（済州島）、中国、インド、ベトナム、ヒマラヤまで広く分布する。
参考文献
- 伊澤一男 1998 セキショウ, 伊澤一男（著） 薬草カラー大事典：日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 831.
- 大橋広好 1982 セキショウ, 大橋広好（著） 佐竹義輔、大井次三郎 、北村四郎 、亘理俊次 、冨成忠夫（編） 日本の野生植物 草本Ⅰ 単子葉類. 平凡社. 139.
最終更新日：2020-05-28 ハリリセンボン
- 人間との関係
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冬も葉が深緑色で、切れば香りがあるため、江戸時代から盛んに栽培されている。
高麗ゼキショウ、ビロウドゼキショウ、鎌倉ゼキショウなどの園芸品種がある。
【成分】
根茎には特に芳香成分の精油が多く、アザロン、セスキテルペンなどが知られている。
【薬効と用い方】
・健胃、鎮痛、腹痛に用いられる
1日量 5～10 gを煎じて、1日3回に分服する。
・耳の痛みに用いられる
粉末にしてフライパンで煎り、熱いうちに布に包み、痛むところに当てて温罨法（温湿布）する。
参考文献
- 伊澤一男 1998 セキショウ, 伊澤一男（著） 薬草カラー大事典：日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 831.
最終更新日：2020-05-28 ハリリセンボン
形態
- 葉の形質
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葉は長さ 30～50 cm、幅 2～8 mmで、根茎の端から2列に抱き合って出ており、線形全縁で上方は垂れ下がり、質はかたく表面は滑らかである。
包葉は細長い線状で先は尖り、花序とほぼ同長か少し長い。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 セキショウ, 伊沢凡人（著） 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 113₋114.
- 大橋広好 1982 セキショウ, 大橋広好（著） 佐竹義輔、大井次三郎 、北村四郎 、亘理俊次 、冨成忠夫（編） 日本の野生植物 草本Ⅰ 単子葉類. 平凡社. 139.
最終更新日：2020-05-28 ハリリセンボン
- 茎（幹）の形質
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根茎はほぼ平たい円柱状で、地下に横たわるものは類白色で、節間が長くなり、地表に出ているものは節間が短く、汚緑色をしている。
香りがあり、下に髭根がたくさんあって、質はかたい。根茎が発達して横に伸び、下面に根を出し、岩場にこの根で強くはりつく。
花茎は高さ 10～30 cmである。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 セキショウ, 伊沢凡人（著） 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 113₋114.
- 伊澤一男 1998 セキショウ, 伊澤一男（著） 薬草カラー大事典：日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 831.
最終更新日：2020-05-28 ハリリセンボン
- 花の形質
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葉間にのびた、一見葉と同じに見える茎頂に、肉穂状に密につき、淡黄色でごく細かい。肉穂花序は 5～10 cmになり、斜上またはやや直立する。
花被片6枚（内外花被片各3）は広倒卵形で、3個ずつが2輪に並ぶ。雄しべ6本、葯は黄色、花糸は扁平で太く短く、長さ 1.3～1.5 ㎜、幅は葯の近くで 0.2～0.3 ㎜である。
子房は短く六角の山形である。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 セキショウ, 伊沢凡人（著） 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 113₋114.
- 伊澤一男 1998 セキショウ, 伊澤一男（著） 薬草カラー大事典：日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 831.
- 大橋広好 1982 セキショウ, 大橋広好（著） 佐竹義輔、大井次三郎 、北村四郎 、亘理俊次 、冨成忠夫（編） 日本の野生植物 草本Ⅰ 単子葉類. 平凡社. 139.
最終更新日：2020-05-28 ハリリセンボン
- 果実の形質
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液果は成熟するとやや乾燥して蒴果状となり、倒卵円形で緑色、長さ 2.5～3 ｍｍである。
参考文献
- 大橋広好 1982 セキショウ, 大橋広好（著） 佐竹義輔、大井次三郎 、北村四郎 、亘理俊次 、冨成忠夫（編） 日本の野生植物 草本Ⅰ 単子葉類. 平凡社. 139.
最終更新日：2020-05-28 ハリリセンボン
- 種子の形質
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種子は4～6個で、長楕円形、長さ約 2.5 mmで、上部の珠孔の周りに白色の長い軟毛をつけ、大形の胚がある。
参考文献
- 大橋広好 1982 セキショウ, 大橋広好（著） 佐竹義輔、大井次三郎 、北村四郎 、亘理俊次 、冨成忠夫（編） 日本の野生植物 草本Ⅰ 単子葉類. 平凡社. 139.
最終更新日：2020-05-28 ハリリセンボン
- 似ている種 (間違えやすい種)
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・ショウブ
ショウブに近いもので、形も似ているが、セキショウはショウブに比べて小柄である。ショウブの葉には中央の葉脈が盛り上がって出ているが、セキショウにはない。
参考文献
- 伊澤一男 1998 セキショウ, 伊澤一男（著） 薬草カラー大事典：日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 831.
最終更新日：2020-05-28 ハリリセンボン
生態
- 生育環境
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平地から山地にかけての、あまり日の当たらない溝や小川の縁などに群生する。
参考文献
- 伊沢凡人 1980 セキショウ, 伊沢凡人（著） 原色版日本薬用植物事典. 誠文堂新光社. 113₋114.
- 伊澤一男 1998 セキショウ, 伊澤一男（著） 薬草カラー大事典：日本の薬用植物すべて. 主婦の友社. 831.
- 大橋広好 1982 セキショウ, 大橋広好（著） 佐竹義輔、大井次三郎 、北村四郎 、亘理俊次 、冨成忠夫（編） 日本の野生植物 草本Ⅰ 単子葉類. 平凡社. 139.
最終更新日：2020-05-28 ハリリセンボン
