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Anax parthenopeの分類 ヤンマ科(Aeshnidae)
Anax parthenopeの概要 Anax

Anax parthenope

低危険種 (LC or LR/lc)

【IUCN】現時点での絶滅危険度の低い種

【 学名 】
Anax parthenope Selys, 1839

基本情報

大きさ・重さ

雄 67~83 ㎜ 
雌 65~84 ㎜

幼虫 45~55 ㎜

参考文献

  •   2017 ギンヤンマ, 尾園暁、川島逸郎、二橋亮(著) 日本のトンボ. 文一総合出版. 206.
活動時期

5月下旬から10月(八重山諸島では一年中成虫が見られる)

参考文献

  •   2017 ギンヤンマ, 尾園暁、川島逸郎、二橋亮(著) 日本のトンボ. 文一総合出版. 206.
分布

北海道から八重山諸島
国外ではアジア、ロシア、ヨーロッパ、北アフリカに生息

参考文献

  •   2017 ギンヤンマ, 尾園暁、川島逸郎、二橋亮(著) 日本のトンボ. 文一総合出版. 206.
学名の解説

日本亜種の亜種名 julius はローマ皇帝の Julius Caesar にちなんだものである。

参考文献

  • 1988 ギンヤンマ, 石田昇三、石田勝義、小島圭三、杉村光俊(著) 日本産トンボ幼虫・成虫検索図説. 東海大学出版会. 84,85.
別名・流通名・方言名

東京付近では雄を「ギン」、雌を「チャン」、特に老熟して翅が濃褐色をした個体を「シブチャン」と呼ぶ。

参考文献

  • 1988 ギンヤンマ, 石田昇三、石田勝義、小島圭三、杉村光俊(著) 日本産トンボ幼虫・成虫検索図説. 東海大学出版会. 84,85.
分類学的位置付け

クロスジギンヤンマとごく近縁で、ミトコンドリアDNAでは区別できず、種間雑種(スジボソギンヤンマ)もみられる。

参考文献

  •   2017 ギンヤンマ, 尾園暁、川島逸郎、二橋亮(著) 日本のトンボ. 文一総合出版. 206,207.
人間との関係

本州平地の夏を彩る代表種で、子どもたちのトンボ採りの相手として古くから親しまれてきた。
縄張り内に侵入した雌を雄が追尾し交尾をする習性を利用した「トンボ釣り」という遊びも古くから行われてきた。

参考文献

  • 1988 ギンヤンマ, 石田昇三、石田勝義、小島圭三、杉村光俊(著) 日本産トンボ幼虫・成虫検索図説. 東海大学出版会. 84,85.

形態

成虫の形質

腹部第2~3節に雄では水色、雌では黄緑色の斑紋を持ち、第3節の下縁は銀白色。
まれに雄のような水色の斑紋を持つ雌もみられる。
前額は黒色と水色の横斑。
翅胸は明るい緑色でほぼ無斑。

参考文献

  •   2017 ギンヤンマ, 尾園暁、川島逸郎、二橋亮(著) 日本のトンボ. 文一総合出版. 206,207.
  • 1988 ギンヤンマ, 石田昇三、石田勝義、小島圭三、杉村光俊(著) 日本産トンボ幼虫・成虫検索図説. 東海大学出版会. 84,85.
幼体の形質

体色は淡褐色、腹部の背面に一本の太い黒条があり、その両側に淡色の条が見られるほか頭部・胸部及び腹部に複雑な小斑紋がある。
下唇腮の側方がほぼ直角にたち切られている。
側棘は第 7~9 節にある。

参考文献

  •   2017 ギンヤンマ, 尾園暁、川島逸郎、二橋亮(著) 日本のトンボ. 文一総合出版. 206,207.
  • 1988 ギンヤンマ, 石田昇三、石田勝義、小島圭三、杉村光俊(著) 日本産トンボ幼虫・成虫検索図説. 東海大学出版会. 84,85.
似ている種 (間違えやすい種)

オオギンヤンマ、リュウキュウギンヤンマ

参考文献

生態

成虫の生息環境

平地から丘陵地の開放的な池沼・河川の淀みや人工池など

参考文献

  •   2017 ギンヤンマ, 尾園暁、川島逸郎、二橋亮(著) 日本のトンボ. 文一総合出版. 206,207.
ライフサイクル

卵期間1~3週間程度、幼虫期間3~8か月程度。
幼虫で越冬する。

参考文献

活動時間帯

成熟雄は日中、池沼の上を飛んで縄張りを占有する。
朝夕の薄暮時に摂食飛翔を行う。

参考文献

  •   2017 ギンヤンマ, 尾園暁、川島逸郎、二橋亮(著) 日本のトンボ. 文一総合出版. 206,207.
孵化・脱皮・羽化

夜間に挺水植物や杭などに定位して行い、夜明けとともに飛び立つ。

参考文献

  • 1988 ギンヤンマ, 石田昇三、石田勝義、小島圭三、杉村光俊(著) 日本産トンボ幼虫・成虫検索図説. 東海大学出版会. 84,85.
生殖行動

日中縄張りを飛行する雄は雌を見つけると追尾し交尾をする。

参考文献

  •   1988 ギンヤンマ, 石田昇三、石田勝義、小島圭三、杉村光俊(著) 日本産トンボ幼虫・成虫検索図説. 東海大学出版会. 84,85.
産卵

交尾を終えたペアは連結状態のまま水面に飛来し、浮葉植物の浮いた枯死植物などに産卵する。
水面に浮かんだ板切れや段ボール、岸辺の湿った土中などに産卵することもある。
雌単独での産卵も行う。

参考文献

特徴的な行動

縄張りはかなり広く、長さ 30~50 m、幅 5~10 mに及ぶことがある。
縄張りの中へ他の雄が紛れ込むと攻撃する。
縄張り飛翔をする雄は上空を飛ぶ個体に対しても敏感に反応して、 20~30 mあるいはそれ以上の高空を飛んでいるものに対しても急上昇をしてスクランブルを仕掛ける。

参考文献

種・分類一覧