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ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)の分類 Rutelidae
ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)の概要 Anomala

ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)

【 学名 】
Anomala rufocuprea Motschulsky, 1860

基本情報

大きさ・重さ

体長 12.5~17.5 ㎜

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最終更新日:2020-05-20 瀬戸内味わいにぼし

活動時期

6~9月

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分布

択捉島、国後島、北海道、本州、佐渡島、粟島、伊豆諸島、小笠原諸島、隠岐、四国、淡路島、九州、対馬、壱岐、五島列島、甑島列島、大隅諸島、吐噶喇列島(中之島)、奄美大島、サハリン、朝鮮半島

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学名の解説

種小名「rufocuprea」は「rufus」+「cuprea」で「赤銅」の意か?

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亜種

亜種区分はされていない。

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人間との関係

ゴルフ場の芝害虫である。
成虫はダイズ、落花生、ブドウ、幼虫は麦、タバコなどの農業害虫である。

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形態

成虫の形質

色彩は黄褐色~赤銅色~緑~青紫色まで様々に変化する。
体表面にはやや鈍い金属光沢を帯びる。
体腹面と脚は赤褐色~黒色でかすかに金属光沢を帯びる。
頭部は頭楯が台形で、網目状に彫刻され、前縁はゆるく上反する。
頭部の点刻は前部で密に、前部側部では大きくなり一部が融合し、後部では小さくまばらになる。
前胸背板は中央部で小さな点刻をそなえ、側部では大きく密になる。
前角は鋭角で、後角は鈍角で先端は丸まる。
縁部は前縁では中央部で途切れることがあるが、後縁中央部5分の1をのぞき縁取られる。
側部中央部には1対の不明瞭なくぼみをもつ。
小楯板は小さな点刻をそなえる。
上翅は7~8条の点刻列をそなえ、間室は大きな点刻とやや小さな点刻を密にそなえる。
側縁隆起は肩部より上翅の10分の6(腹板第2節付近)まで縁どられる。
側縁膜は黄褐色から赤褐色で狭い。
翅端は丸みを帯びる。
後胸腹板は側部で横しわ状に彫刻され、黄色の長毛をそなえる。
中央は無毛で、点刻を列状にそなえる。
腹部腹板は横長の点刻をそなえ、側部では融合して横長のしわ状彫刻となる。
各腹板は1列の黄色の毛をそなえる。
側部稜は第1~4腹板でよく発達する。
尾節板は横長のしわ状彫刻をそなえ、側部前部と端部に黄色の短毛をそなえる。
脚は前脛節に第2外歯をそなえる。
後腿節は横長の点刻をそなえ、融合してしわ状となる。
赤褐色の1短毛列を後部より3分の1に生じる。

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地理的変異

伊豆諸島産(御蔵島、八丈島)の交尾器は他地域の個体と比べ明らかに短い。

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生態

成虫の食性

広食性。
様々な植物の生葉を後食し、とくにクズに好んで集まる。

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ライフサイクル

幼虫の期間は5か月以上に及ぶ。
幼虫は産卵時期の早晩により9~10月中に3齢まで成長し、3齢で越冬するグループと2齢で越冬し、翌年3齢に成長するグループに大別できる。
3齢黄熟期で越冬した幼虫は6月上旬以前、2齢越冬幼虫は6月下旬以降に羽化するのに対し、3齢摂食ステージで越冬した幼虫は5月下旬から8月中旬の長期に渡って羽化した。

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活動時間帯

日の出前は静止しているが、日の出とともに摂食を開始し、15時頃を中心に雌雄が連鎖した後交尾に至り、23時~1時頃再び摂食を始めるという日照行動パターンを示した。

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特徴的な行動

灯火に飛来する。

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関連情報

その他

様々な色彩型が知られるが、ゴルフ場など単調な環境に改変された場所の個体群は単一の色彩型しか得られないことが多い。

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種・分類一覧